模型製作について その12 装備品の工作

 今回も工作ですが、装備品の加工などを。

 既存のキットやガレージキットの装備品も良いんですけど、結構フィッティングが上手くいかないこともあって・・・

 シャーマンとか 装備品満載が似合いますよね。

 

 巻物(シート、寝袋等)も自作するか! ということで・・・

 得意のティッシュペーパーでw

 巻物の大きさを考えて ティッシュペーパーを折り畳んで、超「長細い台形」の形にします。(出来れば全ての「辺」を内側に折り込んで。)

 で、それを台形の「底辺」(長い方)の方からクルクルを巻いていきます。

 そうすると、微妙に巻き物の端面がズレて、いかにも巻き物 という感じに。

 

 巻いたら、後でベルトを付ける位置に、銅線を巻いて 捩って留めます。

 この状態で、水で溶いた木工用ボンドを染み込ませます。白のまま だと 皺が見にくいので、水に色を付けた方が良いです。(私は飲んでたコーヒーでw)

 で、ピンセットで引っ張ったり、押したりしながら、皺を作っていきます。

 形になったら、「座り」を良くするため 設置するであろう場所と同じところに置いて、上から少し押します。

 で、乾燥するまで、放置。

 乾燥したら、銅線を外し、溶きパテを染み込ませて ティッシュの目を消していきます。数回染み込ませれば 消えると思います。 目を活かすのも アリだと思います。

 溶きパテが乾いたら(この時はタミヤの白パテ使ってます)

 銅箔(100均で購入)をバックル(歩兵用のエッチングパーツのバックル)に通る幅に、カットして、ライターで軽く焼きなまして(コシが無くなり柔らかくなる)からバックルに通して、巻き物の銅線を巻いていた部分に巻き付けて瞬間接着剤で固定します。

 弾薬ケースは エッチング製を 半田付けしてます。

 タミヤの ダッフルバック も 焼きなました 銅箔で ディティールアップw

 タミヤの 木箱は 抜きの関係でテーパーになってるのでイマイチ・・・

 見本にして プラ板で工作

 タスカの M4A1 後期型(白サフ)に載せてみたところ

 

 塗装した装備品を載せてみたところ。M4A1 後期型は 基本塗装後(テロテロ w)

 車体上部と砲塔は「鋳造肌」のテクスチャーを 増やすために 濃いめ の溶きパテを 大きな筆で垂直方向から叩き塗りしてます。

 

 で、実際はこういう感じに載せてます。

 ただ 載せただけじゃ 落ちちゃうと思うので、ロープ(麻紐)で縛ってます(気休めw)

 1/35 「Breakthrough」

 1/35 「Breakthrough」 いろいろ欲張り過ぎて、ジオラマとしての「まとまり感」が無く、唯一 キヤコン選外 になった作品w

 

 

 ティッシュの工作としては 車両の幌 などにも 応用できます。

 イタレリ 1/35 Demag D7 Pak38

 これが・・・さすがに「無理」っていう幌のパーツだったので・・・

 プラ板、プラ棒で「幌の骨」を作り、それにティッシュを織り込んでいく形で作りました。固定は瞬間接着剤で。一か所ずつ 瞬間接着剤で固定しながら形を作っていく形です。

 ハンドルも 太かったので、真鍮線を丸くして円を作り、キットのステーと瞬間接着剤で接着してます。

 あまり良い写真じゃなくて 申し訳ない・・・^^;

 ジオラマ初作の頃なので、デジカメもコンパクトタイプで画素も少なくて・・・

 こう見ると・・・Marder IIIに負けず劣らず 手を入れてるな・・・w

 車体後部のフェンダーを前部とツライチにすると、車体内部に大きな隙間が出来るし・・・ 完成しちゃうと判らないけど・・・作ったことのある人しか苦労は判らんよね(笑)

 OVM周りも全部 タミヤのに置き換えて エッチングのクランプ付けたり・・・

 無いモノは プラ板、伸ばしライナー、ジャンクエッチング パーツから工作してます。

 ヒケだったり 隙間だったり 結構あるので  溶きパテ(タミヤパテ)のグレー色だらけw

 後部フェンダーに付く、ナンバープレートのステーも 記録写真等を見て、それらしくジャンク エッチングパーツから工作したり・・・

 

 で、サフ吹いちゃうと そんな苦労の痕跡も綺麗に判らなくなる(笑)

 サフ上がり だけで 見ると「ドラゴンのキット?」くらいに見えるw

 車輪はタミヤのに置き換えて、フェンダーの内側をリューターでかなり削って薄々化もしてますw 

 ボンネットとフロントグリルを覆う 装甲板のスリットも ひたすら薄々化w

 

まあ カッチリ作っておけば 後悔もしないしね ^^

キットとも 「一期一会」 だからw

 

それでは また

模型製作について その11 LEDの工作

 今回はLEDの工作について あれこれ。

 

 まず 基本的なところから。

 LED は 発光ダイオード です。

 ダイオード半導体の一種で、一方向にしか電気を流さない性質があります。

 なので、+、- を間違えると電流は流れないし光らない。

 

 LEDで重要なのは 電圧(V)です。

 電流は あっても  「電圧が規定以上」ないと光りません。

 模型でよく使われるのは 3mmのLEDです。

 

 Net通販で よくLEDを買うshop の LEDパラダイス

 大体 10本単位で購入できます。

 

 白色の3mmLEDの 仕様を見ると、 I V  3.3~3.5V I f  20mA  とか書かれてます。

 光らせるには 最低3.3~3,5V(ボルト)の電圧(字のごとく、電気の圧力)が必要ということです。

 そして流す電流量は 20mA(ミリ アンペア) にしてね ということです。

 (もっと大きな電流を流しても光りますけど、LEDの寿命が短くなります)

 なので出来れば、定電流ダイオード(CRD)を かまして 電流量も調整した方が良いです。

 (これもダイオードなので、一定方向からしか電流は流れません)

 

  10mA CRD の写真

 

 LEDの性質として、電球や蛍光灯と違い、 光が いろんな方向に拡散せず、光に方向性がある  というのがあります。

 LEDの素子から 垂直方向に光が出るのですが、それが電球のように全方向に光が拡散しない。なのでLEDの真正面から見ると 凄く眩しい けど 少し角度を変えると 光が見えにくいということが起きます。

 「広角」80° と書かれているのは 80°の角度には 光が拡散しますよー ってこと。

 模型に使うなら「広角」のを選んだ方が良いですね。

 さらに拡散 させたい場合は 拡散用のキャップ も 別売りであります。

 買わなくても出来る方法はありますがw

 素子を覆ってる 透明な樹脂を 紙ヤスリで削って 「曇りガラス」みたいにすれば かなり拡散します。

 

 一番最初にLEDを仕込んだのは 1/48 X-Wingです。

 初めてなので、まずは 仕組みをよく理解するところから。

 繋ぎ方も含めて。

 テスト的に 赤LEDを点けたところ。

 電源は docomoガラケーのACアダプター w

 CRDは 同じ向き で2個を よじって並列にしてます。

 これは1個が 10mA のCRD なので、「並列」で2個使えば 20mAの電気が流れるということです。

 CRD、LED ともに「+」「-」 が 反対だと光りませんので、向きはすぐに分かりますw

 (あまり長く反対の電気を掛けてると壊れるので気を付けてw)

 

 LEDは 「長い」脚 を 「+」に接続する 「短い」脚 を 「-」に接続する。

 CRDは 太い線が書かれてる方の端子を 「-」に。 反対の端子を 「+」側に接続します。

 

 ※ ここで注意して欲しいのは 必ず 「使用するLEDは点灯試験をする」こと。

 模型で使うような 安いLEDは「中国製」ですので、品質にバラツキが多く、光っても「輝度が足りない」モノ や 中には「光らない」モノもあるのでw

一度、全部 光らせてチェックして 良いモノ だけを使った方が 失敗も後悔も少ないです。

 

 X-Wingのジェットに LEDを 仕込み、ちゃんと発光するかテストした写真

 

 なぜ ガラケーのACアダプタを使ったのか?

 それは必要な「電圧」を確保するため。

 ジェットに 3mm 赤LED  × 4個   なので 1.8~2.2V × 4 = 7,2~8.8 V

 コックピットに 3mm 白LED   × 1個   なので 3.3~3.5V × 1   = 3.3~3.5 V

 となり・・・最低 「13V」 は 必要となります。

 

 

 ただしw  この「13 V」は、全てのLED(5個)を「直列」で繋いだ時の話。

 「並列」の回路を作れば、そこまでの電圧は必要はなくなるので・・・

 ・3mm 赤LED × 3個  の 回路   Max 2.2 V × 3  = 最低  約 7 V

 ・3mm 赤LED × 1個  + 白LED の回路  Max 2.2 V + 3.5 V =最低  5.7V

 と いうことは「7 V」の電圧があれば 両方の回路のLEDが「光る」ってことになります。

 ※ CRDにも「抵抗」があるので、電圧の損失があります。

 なので計算上より、少し「余裕をもった 電圧」を確保した方が安全です。

 

 普通の乾電池は 1.5 V ですので、アルカリ乾電池だと 無理。

 電池でいこうとすれば、 9 Vの角型乾電池 となりますが、残っていたガラケーのACアダプタが丁度良い 電流、電圧 だったので、使用しました。

 

 コックピットの電飾は テグスを使用してます。(今なら光ファイバーが良いかと)

 3mm白LEDを アルミパイプに差し込んで 反対から「テグスの束」を差し込んで、エポキシパテで まとめて包み、パイプとの隙間を埋めます(光モレ防止 と 固定)

コックピットのサイドパネル 等に 0.3mmピンバイスで穴を開け、裏からテグスを差し込み、瞬間接着剤で固定し、表から ツライチにニッパーで切断します。

 で、エナメルの各色のクリアーを筆で チョン っと塗っていくだけ。

 

 LEDを仕込む部分には 遮光塗装を施しましょう。

 せっかく仕込んでも プラに光が透けたら「興覚め」ですのでw

 内部、外側 ともに 光沢黒サフ ⇒ クロームシルバー等のメタリック塗装 行った方が良いです。サフだけだと光の透過を防げないこともあるので、メタリック(金属粉)皮膜で反射させて透過を防ぎます。

 遮光塗装のメタリック塗膜をそのまま使い、クリアーイエローを軽く吹いて、チタンっぽい色合いにw

 

 1/48  Finemolds X-Wing  

 「Red中隊 デススターに突撃」  Photoshopで加工w

 

 メーヴェの内部部品に 光沢黒サフ ⇒メタリックサフ を吹いて 遮光塗装したところ。

 メーヴェのエンジン部分は狭いですけど、そこは工夫して 3mm青LEDを向かい合わせに 2個 仕込んで、前のエアインテークからも 光が見えるようにしてあります。

 1/20 バンダイ  ナウシカ(改)& メーヴェ

 

 1/1000 宇宙戦艦ヤマト 2199  遮光塗装 兼 下地塗装 で 光沢黒サフ ⇒ ダークアイアンサフを吹いたところ。 メインエンジン、補助エンジンパーツにも遮光塗装してます(2重)

 波動砲に 3mm国産アイスブルーLEDをアルミパイプに差し込んで固定。

 ※電線とLEDやCRDの接合は 「半田付け」 で行ってます。

 半田付けする時は 手早く なるべく1発でキメてくださいw

 あまりLEDやCRDに 熱が掛かりっぱなしになると 素子が壊れることもありますのでw

 あと、余分なLEDの脚等はペンチで切断し、「+」と「-」がショートしないように、金属部分は 「熱収縮チューブ」で 被覆した方が良いです。

 文字通り、熱で収縮するので、被覆したい部分に適当にカットしたチューブを被せ、軽く半田ゴテ で 撫でれば 収縮します。(ペットボトルに被ってるラベルと同じ)

  

 この後、光が漏れないようエポキシパテで全体を 埋めてます。

 第一艦橋、第二艦橋、船長室 を 1個 の 3mm 白LEDで 光らせてます。

 艦橋パーツの内部にも遮光塗装を施してます。

 

 ちなみに ヤマトは 9Vの角電池(波動コア w)1個で 5個のLEDを光らせてます。

 ・ オレンジLED 1個 (主エンジン)⇒ 白 LED 1個(艦橋)

 ・ オレンジLED 2個 (補助エンジン) スイッチを回路に組み込んで OnOff 可能

 ・アイスブルーLED  1個(波動砲)   スイッチを回路に組み込んで OnOff 可能

 この3系統の回路 それぞれにCRDを かまして電流調整してます。

 補助エンジンは あまり 光らせたくないので 10mA CRD 1個 で10mAの電流しか流れないように調整。

 その他の2回路には CRD 2個 並列で 20mAの電流が流れるように。

 この3系統の回路の それぞれの「+」「-」を、 9V角電池の「+」「-」端子に 接続してます。(3 並列の回路)

 9V 角電池(波動コア)は船体の底面パーツを外すと 中に入れられるようになってます。

 

 1/1000 バンダイ 宇宙戦艦ヤマト 2199

 補助エンジンのLEDは「直 見え」なので、光を拡散させるために、LEDの透明樹脂を紙ヤスリで削って 「曇りガラス」のようにしてます。

 

 LEDを仕込むのに 大切なのは、「実物に即した 光の強さ」にすること。

 直視出来ないくらい強烈に光らせても あまり意味は無いです。

 メーヴェが アフターバーナー全開 みたいな 光 じゃ オカシイですからねw

 

それでは また

 

模型製作について その10 工作について 3

 今回も工作について

 造形の出来の良い ロペス貴子のフィギュアを塗ってみたくて、そのお供にマシーネンクリーガーのFireBallを作ったんですけど、頭のハッチを開けても 乗ってるパイロットの頭部しか再現できないので、表現の幅が限られるな・・っと。

  WAVE 1/20 マシーネンクリーガー FireBall

 

 結局 FireBall等のパワードスーツの 塗装でしか 見せ場がない・・・w

 それだと つまらないし・・・

 ってことで、シェルをオープンにして、フィギュアを乗せてみよう  とw

 オープンにしてる画像は見たことあるんですけど、オープン状態で人が乗ってるのは見たことないなw ってことで(俄然 ヤル気がw)

 シェルをオープン化するキットは過去にあったようですが、絶版で手に入らないし・・・(その頃は絶版。今はオープン化のガレージキット有り)

 ってことで、自作することに。

 

 キットでも 前後のシェルは開くんですけど、中は空洞なので、ここを作り込んでいきます。

 

 前部シェルの比較 左が キットのまま 右が オープンシェル加工後

 黄色の部分はタミヤのエポキシパテで クッションを造形。

 上部の出っ張り部分は 複雑な形状をしているので、削り加工し易い「木部用パテ」で造形し、ペーパー等で削りながら 形を整形してます。

 

 後部シェルの比較 左が キットのまま 右が オープンシェル加工後

 ヘッドレスト部分を切り取り、後部パーツへ接着し、その他の 空洞部分を工作で埋めてます。

 プラ板で裏打ちしてから、クッションを造形してます。ヘッドレスト横の斜めの部分も木部用パテで造形。その横の凹み部分(開閉のロック部分)もプラ板で裏打ちしてます。

 

 左が 閉じた状態。 右が 開けた状態

 ちゃんと閉るように 各部を調整してます。

 ロック部分のWAVEの 丸いパーツ も 前後のシェルで 噛み合うようにしてます。

 ちなみに、オープンにして フィギュアも乗るので、ちゃんと立つように、FireBallの脚の各パーツには鉛板を丸めて入れられるだけ入れてます。

 だから「超合金ロボ」のように、ずっしり重たいですw

 

 ブリックワークスの1/20のお姉さんフィギュアを 乗せてみたところ。

 この後、ポーズをキメていくので、手は切ってありますw

 

 一度 首から切って こちらを向かせ、腕も肩から切って、0.8mm真鍮線でポーズをキメたところw 元々のタンクトップと カーゴパンツのモールドは削り落としてます。

 (造形するための厚みを確保しなくてはいけないので)

 

 宇宙用スーツを タミヤのエポキシパテで造形してます。

 (爪楊枝をナメナメ ねw)

 

 少し 頬と鼻を高くして、口元を 変えて 白サフを吹いたところ。

 

 外人さん風に 青目にしてみましたw

 ちょっと「サンダーバード」チックな感じ (笑)

 口元が 自信アリ気 w 「エース」 の設定なので 勝気な顔にw

 やっぱり ドクロ マークじゃないとね ♪ 

 FireBallに乗せると あまり見えないけど・・・ ^^;

 キャプテンハーロック の スペースウルフ SW-190の 使い残しデカール を貼ってます。

 

 実は、オープンシェル化もフィギュアのセミクラッチも完了したんですけど、なかなか「これ」と言った 塗装の方針が決まらずで・・・ 1回 塗装してみて、気に食わなくて、塗装を落としてる時に ちょっとポカして FireBallにダメージ食らって・・・そのリカバリーが完了した後も 放置状態でした。

 で、コペン アルティメットエディション と お姉さん の ヴィネットを作って・・・

「おおっ! この色合いだ!」ってことで塗装方針が決まったんですw

 

 まだ汚す前の FireBall

 クッションは 本革仕様 っぽくw 薄オレンジ系 に

 FireBallは 他の色を引き立てるために、敢えて 普通の薄クリーム色で。

 パッキンは 鮮やかなオレンジ系で。

 クリーム色、黒、メタリック、クリアーは エアブラシで塗装。

 

 その他の塗り分けは ファレフォで筆塗り。

 クッションは 一発で薄オレンジに塗っても こういう色にはなりません。

 まずは 皮の色(薄い黄土色)に塗ってから、薄いオレンジを載せていく。

 下地を透かしてみせると 深みがでる。(ロペス貴子のブーツも同様)

 

 あと・・・発色の良い カラフルな色にしたい場合、「蛍光色」を混ぜるw

 パイロットの青スーツには 「蛍光青」を混ぜてあるし、パッキンのオレンジにも「蛍光オレンジ」が混ぜてあるw (ナウシカの服にも蛍光青が・・・コペンのお姉さんのシャツにも蛍光ピンクが・・・コペン アルティメットエディションのシートにも蛍光オレンジが・・・w )

 普通の色だと あそこまでの発色はしないからね ^^

 

 内部の「注意書デカール」は 使い残しのデカールから それらしく適当にw

 当然、FireBallにも ドクロ マークをw

 

 「胴から脚」、「胴から腕」 に繋がってるチューブは 金属製のチューブに換えてます。

 ジェットは チタンが焼けたっぽい 色合いに。

 

 1/20 マシーネンクリーガー FireBall OpenShell

 どこかで見た「色合い」w

 オレンジ、白、黒、青 w

 エースパイロットのお姉さんは 「青」系のスーツにしようとはキメてました。

 その主役である 青のお姉さんが 目立つ 色合い で、FireBall単品としても引き立つ色合いが この色だった  ってことです。

 コペン アルティメットエディションのヴィネットを 作らなかったら この色合いになってないと思われ w 

 

 そういうのも 巡り合わせ というか 縁 だよねw 

 

 それでは また次回

模型製作について その9 工作について 2

 今回も工作のお話を。

 作りたい模型があっても、金型が古かったりして再現性があまり良くないキットもあります。

 そういう時に たまにやるのが「ニコイチ」w

 エッチングパーツとかプラ板では再現できない部分とかは 、他のメーカーのキットのパーツを流用したり。

 

 1/35 ケッテンクラート  Tamiya と Dragon の ニコイチ w

 

 ニコイチと言っても 結構 難しく・・・w

 大体、パーツの分割自体が違う訳で・・・

 タミヤのキットは 「履帯、起動輪、転輪、誘導輪」が 一体 のパーツになってるタイプで、イマイチ 履帯の解像度が良くないので、ドラゴンの起動輪、転輪、誘導輪(個別パーツ) と 履帯(個別パーツ)を移植しましたが、転輪を装着するスイングアーム自体が タミヤのキットには無く・・・ 寸法を測って、計算して 車体パーツに位置決めして、ドリルで穴を開け、ドラゴンのスイングアームを取り付けて・・・っと なかなか難儀な訳です。

 (上手く高さを合わせないと 前輪が浮いちゃうしw)

 

 パッと見  完成しちゃうとそんな苦労は判らないですけどねw (自己満足)

 当然 判らないように作るんですけどw

 

 本当は 塗装前の写真があれば、良かったんですけどね~ ^^;;

 多分、締め切りに間に合わせるために そこは撮ってなかったみたいで・・・^^;

 

 この時のチッピングは 2重のシリコンバリアー法で施してます。

 下地塗装後、 鉄系メタリック系⇒ サビ止め塗装(オキサイトレッド系)⇒ダークイエロー系で塗装。

 シリコン(離型剤)は それぞれの塗膜に チップするであろう「角々」辺りに筆で塗ってます。

 

 で、お約束のフィギュアをセミクラッチしてます。

 M4A1 後期型のジオラマのお供として 作ったんですけど、結果としてジオラマ自体の「まとまり感」を無くす要因となってしまった訳ですw

 この作品で、私は「大がかりなジオラマを まとめるセンスは あまり無い」と悟り「狭い部分を凝縮する系」(得意w)へ シフトしました。

 得手 不得手はありますのでね ^^

 大がかりなジオラマは 得意な方にお任せして、自分は自分の得意な部分を極める方が、建設的ですしw

 いろいろ勉強になったジオラマ作品でした。

 多分、M4A1 後期型(自作 車載装備品含む)、ケッテンクラートセミクラッチ フィギュア(7体)、廃墟の建物(キット)、仮設橋(ガレージキット)、ベース(石畳の道、歩道をスチレンボードで作成) で1年近くかかった作品でしたが、唯一  賞を逃した作品(キヤコン 4戦3賞)でしたw(一時期 凹みましたw)

 その後はヴィネット系(Nashorn、M1A2 SEP TUSK II 等)に移行しました。

 

 

 キットで、どうしても「ここは無理」 っていうところや、精密感を出したい場合、ガレージキットのパーツやエッチングパーツに置き換えたりします。

 

 2008年5月の静岡ホビーショー合同作品展会場で AMOS☆TOKYO(模型クラブ)の同志のカニオさん(同じ市、同じ学年の同級生)から頂いた、カニオさんが 造形し、複製したレジン製の 1/35 不〇子ちゃん フィギュアを作るに当たり・・・

 

 やっぱり「不〇子ちゃん は バイクだろ」  ってことで タミヤのDKW N350 を お供にチョイス。

 

 でも ・・・キットのままだと スポークが・・・

 ってことで、Doozy Model Worksの DKW用 タイヤ&ホイールセットを購入。

 精密感も出したかったので、Aberの DKW用エッチングパーツも購入。

 後輪の横に付く バックは Aberのエッチングで、半田付け して 組立。

 

 真鍮の「半田付け」ですが・・

 まずは、半田付けしたい部分の油分(手脂)は、ラッカー溶剤を含ませた綿棒 や ティッシュ等で拭いて、除去する。(油があると、フラックスも濡れず半田が綺麗に濡れ広がらない。弾き の原因)

 次にフラックス(酸性溶液)を塗って表面の酸化膜を除去する。(酸化膜があると、濡れ広がらず、弾きの原因となり、さらに酸化膜が邪魔で真鍮材(銅と亜鉛の合金)と半田(錫合金)が金属間結合できず、密着強度が取れない。接合が不完全)

 かなり熱いので、セラミック板(割れた瀬戸物でもOK)の上で作業した方が良いです。大きなパーツをセラミック板に置き、接着したいパーツをピンセットで持って、両者を合わせた部分に爪楊枝でフラックスを(合わせ目の両側に)塗って、半田を付けた半田ゴテ を当てて、半田付けする感じです。

 

 エンジンのパイピングは適当にそれらしくw

 サフ吹きまで した不〇子ちゃん と。

 

 

 初の女性フィギュア だったのと、永遠のヒロイン「不〇子ちゃん」なので、「綺麗」に仕上げてあげたくて、凄くモチベーションが高かった 記憶がありますw

 

 DKWのエンジンやミッションケースは マスキングしてエアブラシでメタリック塗装してます。マフラーも熱ヤケ して 干渉膜が出てる感じに。

 DKWの色は迷いましたが、黒いライダースーツにはジャーマングレイ系かな~ ってことで落ち着きました。

 

 DKWのバックには 「一仕事してきた戦利品の 金の延べ棒」を w

 (これが やりたかった ので頑張って半田付けしましたw  初のエッチング 半田付け)

 不〇子ちゃんは タミヤアクリル下地の エナメルで仕上げ。

 初女性フィギュアにしては 上手く塗れた ♪

 女性フィギュアだと、なんかモチベーションが違うんだよねw

 

 比較対象物として 私の指を w

 

では、また次回

 

 

 

模型製作について その8 工作について 1

 今回は 工作について

 模型の世界でも よく「細部に神は宿る」と言われます。

 キッチリ、カッチリ作っておくと、後悔も無いですw

 私は後で見て「後悔」するのがイヤなので、手抜きはしないです(笑)

 自分が ずーーーっと 見ていられるレベルじゃないと無理なのでねw

 

 その1 でも書きましたけど、やっぱり手を入れられる余地のある模型が「作り甲斐」があるというか、差別化できる というかね。

 至れり尽くせりの キット だと 塗装でしか 人との差別化が 出来ないしw

 「見せ所」が・・・ね

 

 1/144の改造から出戻ったお陰で、プラ板やプラ棒、伸ばしライナー等を使った工作はお手の物というか ^^ 無ければ 作る って感じで。

 多分 一番 手を入れたのは タミヤの1/35  Marder III

 やっぱり見せ所が多いというか、「ゴチャゴチャ感」がある車両が好きというか ^^

 Marder III、Nashorn、Demag D7 Pak38  等の 自走砲 とか 

 シュルツェンシュルツェン架が付く IV号H型 とか 

 リアクティブアーマー装甲 & 乗員保護のための防盾 付きのM1A2 SEP TUSK II とか  ね。

 スッキリしてる車両には あまり萌えないw 

 (スッキリしてても ツィンメリットコーティング付きのPanther 等ならOK)

 普通のM1戦車 には全く萌えないし、 絶対に作らんなw 

 「 TUSK II」(後付けの 強化キット) が付いてるから グッときた訳で。

 

 

 タミヤニュース Vol.475(2008年12月号)の情景コーナーに掲載された時に、タミヤから送られてきた タミヤの「 刻印入り」の写真

 1/35 出戻り 2作目のMarder IIIとシュビムワーゲン Type166のジオラマ

 

 MaderIII の 戦闘室 は ペリスコープ周りを中心に プラ板エッチングパーツのライナーで 手を入れてます。ガスマスクケースの留め具も エッチングパーツのライナーから工作。 それらしく見えれば OK w

 

で、白サフを吹いた後。

 

 

 車体前部部分も「 足りないモノ」を プラ板、ライナー、伸ばしライナー、使い残しのエッチングパーツで工作。

 

  白サフを吹いた後

 手を入れたところ全てを記述すると、かなりの行数になるので、目立つ部分だけを言うと・・・

 フェンダーが寂しかったので、プラ板と使い残しエッチングパーツを使って「収納箱」を工作。 木製に見えるように 予め 粗いペーパーや ケガキ針で 木目を掘っておくと あとが楽だし、リアルに仕上がる。木箱の 金具類は 真鍮板や ジャンクエッチングパーツを半田付けして作成。

 ハッチは ジャンクエッチングパーツで 蝶番を作成し取り付けた。(可動するけど、あまり意味無しw 自己満足)

 その他は、リベット追加、砲身掃除用ロットのベルト追加、アンテナ基部をプラ板で工作&リベット追加 等

 

 ジャーマングレー(明るめ)で塗装して 冬季迷彩して軽く ウエザリングした状態。

 木箱が 木っぽく見えるw 木目を描くのは結構面倒なのでねw

 シートは ティッシュペーパーで作成。

 適度に折り畳んだティッシュを車体の上に置いて、木工用ボンドを水(この時は飲んでたコーヒーでw)で溶いて染み込ませ、車体と馴染むようにして、ピンセットで形を整えたり、皺を付けて、乾燥後 溶きパテを染み込ませて、ティッシュの目を消してます。

 エポキシパテでやるパターンもありますけど、私はティッシュの方が やり易いので、この方法で。

 

  マフラーは ジャーマングレイの塗膜が熱酸化で 細かく剥がれて 熱酸化した感じに。

 ピグメントは一切 使わずに 塗装だけで再現。

 どうやったか?・・・w

 マフラーは車体と同じジャーマングレーで塗装。

 アクリルの「クリアーレッド+クリアーオレンジ+大過剰のフラットベース」を、ワザと塗料の粒が飛ぶ感じのノズルの開け具合、エアー圧で 瞬間的に吹く。これを様子を見ながら重ねる。ワザと粒立つように吹く。

 クリアー系を使うことで、下地のジャーマングレーを透かして見せられる。

 普通に「放置」して発生する錆び と 「熱酸化」の錆び は 若干違うのでね。

 

 マフラーの出口とかは プラでは 厚みが有り過ぎるので、太いドリル等をコロコロ回して、それらしい厚みまで「薄々化」してます。

 フェンダーとか の際も「薄々化」で充分w 

 わざわざ エッチングパーツに置き換える必要はないですw

 フェンダーが破損して折り曲がってる っとか再現したいなら エッチングも有りですけど、普通に作る分なら 「薄々化」で充分。

 

 普通に見えますけど、手を入れた部分は数知れずw

 シートの蝶番を追加、履帯張り調整用金具に追加工作、発煙装置の蝶番等追加、牽引ワイヤー用受け金具 追加、 シート背もたれ用パイプ追加、ジェリ缶ラック追加、天蓋用 張り棒を真鍮線に置き換え・・等々 手を入れてますw

 

 

 ここからは タミヤシュビムワーゲン type 166

 これも手の入れ甲斐のある車両です。 

 ちゃんと 上下の車体の合わせ目を消してます。(内部に ハッキリ隙間が出来るので瞬間接着剤を「盛っては削り」を繰り返して消してます。) 

 車体前部と側面の 「バー」も 真鍮線 に置き換えてます。

 ウインドシールドの固定金具は ジャンク エッチングパーツから適当に工作。

 MG34 機関銃は ドラゴンの w スコップ、オールの留め具はボイジャーエッチングクランプ。

 ワイドタイヤはMR Model 製。 トレッドがヌルかったので、デザインナイフでフリーハンドで彫り直してます。(この頃は MRのしか無かった・・・)

 やっぱりシュビムワーゲンは ワイドタイヤ の方がカッコイイからね~ ^^

 

 スクリューの固定バンドと金具は プラペーパーと歩兵用のエッチングパーツ。

 小銃固定金具 はジャンク エッチングパーツ から適当に工作

 オールには木目をw

 フィギュアは ヘッドがウォーリアー で 腕はデューロパテからの自作。

 

 冬季迷彩前の状態。 (手を入れた部分が よく見えるw)

 相変わらずの半ツヤ塗装w

 

 冬季迷彩&ウエザリング後

 

 この頃は デジカメ&背景、写真撮影技術が イマイチだったので、ちゃんとした白⇒黒グラデーションペーパー と ライティング、1000万画素のPowershotで撮り直したいw

 フィギュアの1体は キットのままのポーズ。残りはセミクラッチ

タミヤ製 フィギュアは 1体もいない・・・w)

 

 最初にも書きましたけど、キッチリ、カッチリ工作をしておくのが大事。

 取って付けた みたいにならずにね。

 博物館に飾るモノではないので、実車そのまま を再現する必要はなく「多分こんな感じだろうな~ 的 」でも OK w

 いかにも それらしく 作っておけば 見た人は そこに違和感は感じないからねw

 

模型製作について その7 模型の写真撮影

 今回は 模型の「写真撮影」の事を。

 Netの時代、作った模型をデジカメで撮って、NetやSNSにUPすれば、たくさんの人に見て貰えるので、励みにもなります。

 私も1/144時代に 1/144サイトの掲示板にUPして、その反響とか、皆さんの作品に刺激を受けたり、技術を共有したりして、切磋琢磨してレベルアップしましたし、それ以降は SNS等で、作品の写真を世界中の方に見て頂いて「コメント」や「いいね!」を多く頂き、製作のモチベーションも さらに上がりましたので。

 

 Facebookの TAMIYA Model MAGAZINE  INTERNATIONAL誌(英国で刊行)の ページ へ 作品写真をUPしてなければ、マーカス編集長の目にとまり、オファーを頂き、私の撮った「M1A2 SEP TUSK II」の写真 が TMMI誌の 表紙と メイン記事(見開き3個 計6ページ)に掲載されることもなかった訳でw

                                       

                     TAMIYA Model MAGAZINE INTERNATIONAL  Issue216 October 2013

 

  

 せっかく 頑張って 作った模型を「格好良く」撮影するのは 大事なことです。

 「見せ方」「撮り方」次第で、かなり変わりますのでねw

 ある意味 「自分の作品をプレゼンするための写真」ですので。

 (いくら凄い作品でも、写真がショボイとNetでは伝わらないですから)

 

 一番は その模型の「一番格好良く」見える「角度」を探すこと。

 いろんな角度から自分の目で見て、「あ~ この角度が好き」っていうところを探す。

 俯瞰して見て 格好良いと思うモノって ほとんどない ですよね。

 カーモデル、戦車模型 を真上から見ても なにも格好良くないw

 一番 見慣れてる 「人の目 から見た高さ」 から 「少し低めから 見上げる感じ」くらいが 格好良く見えますよね?

 

 1/35 TAMIYA M1A2 SEP TUSK II

 この写真の角度で写真が撮れるまで、何枚も何度も撮りました。

 撮っては PCに 移して 大きな画像で見て、チェックして の繰り返しw

 少し下からでも、少し上からでも、違うんですよw

 自分が一番格好良いと思う角度のイメージと・・・

 その「ここだ!」って角度で写真が撮れるまで粘るw

 ファインダーや カメラの液晶を覗いても 画面が小さいので、なかなか「ここだ!」って角度が判らないし、若干 ズレるのでね・・・

 

 角度だけじゃなく、「見せたい」部分が上手く写ってるか?っていうのもあって。

 主砲照準システムの「ザク 目」、操舵手ハッチの「ペリスコープ」、車長キューポラ、主砲上の「ライト」、砲塔に載せた「コールマンのクーラーボックス」とか、手を入れた部分や アピールポイントが全て写っているか どうか も重要。

 「格好良い」角度+見せたい「見せ場」 が 上手く写ってるか どうか

 

 もちろん全体像だったり、いろんな角度から撮るんですけど、「キメ」の写真は、妥協せずに 自分が納得できる写真が撮れるまで撮るw

 

 で、若干、角度が水平じゃなかったり、若干暗めだったり、そういうのは PhotoShopで修正を掛ける。

 

 あまり大きな声で言えませんが・・・w

 模型に出戻る前は PCにハマってまして・・・

 丁度、その頃、デスクトップPCに CD-Rが付き始めて。

 PCを弄る訳では無く、CD-Rで 音楽CDが作りたかったんです。

 中学高校の頃から 聴いてた HardRock、HeavyMetal や 洋楽の'80代のTOP40的なのとかのベスト盤的なのを。

 で、また その頃 ファイル共有ソフトの ハシリ の Napster ってモノを見つけてしまって・・・www

 Napsterは 音楽ファイルのMP3 を 共有(交換)出来るソフトで、世界中のNapsterで繋がった人のPCの中にある MP3を入手できるわけですw

 それのために、ケーブルTVに入って Net回線を速くしたり(この頃は電話のモデムが主流)

 その後、Morpheus というファイル共有ソフトが出来て、MP3拡張子以外の 全てのファイルも共有できるようになってしまったわけです・・・w

 で、そこで 禁断の「PhotoShop」のEXEファイルを 入手できてしまったw(もう時効ですw   Adobe 3兄弟  PREMIERE、Illustratorも w ) 

 (PhotoShop.exeというファイル名のウイルスファイルもありましたw 最初は判らずダウンロードして解凍したら・・・OSから再インストールするハメにw いろいろ勉強させてもらいましたw 音楽ファイルは別HDDに保存しておいて良かったぜw )

 で、Napster、Morpheusで集めたMP3でCD焼いて、PhotoShopを使って CDラベル作ったり、CDケースのラベル作ったりしてた訳です。

 

 こんな壁紙作ったりw (著作権侵害画像 ですので、見るだけにしてねw)

 昔のLPジャケットは Artで格好良かったな~

 

 その後、WinMXWinny 等のファイル共有ソフトが出来ましたが、この頃から 書店に「攻略本」なるモノが並び始め・・・こりゃマズイ・・・そろそろ引き際だな・・・ってことで足を洗いましたw

 こういうのは、アンダーグラウンドで「知ってる人だけ」が コソコソやってる分には「お上」も目をつぶってますが、「猫も杓子も」やるようになると そういう訳にもいかず、「著作権違反で逮捕者」も出ましたのでねw 

 「ケツ毛バーガー事件」なるものも ありましたしwww

 ある意味、カオスで 一番 Netが面白い時代でもありましたw

 もちろん今は ファイル共有ソフトなんて 絶滅してしまいましたので、無い(はず)ですw。

 ソフト会社もバカじゃないので、今はパッケージ販売ではなく、ダウンロードさせたり、クラウド上で処理させたりねw(これだと違法コピーできないので)

 

 

 で、話は逸れましたが・・・

 デジカメで撮った写真は このPhotoShopで微調整(水平、大きさ、明るさ、シャープさ 等)してました。

 

 今は、スマホで撮る時代なのですが、そのテクは知らないので、自分のやってた方法を。

 

 「デジカメ」は 一眼レフは値段が高いので、レンズが出っ張ってるタイプ(焦点距離の取れるタイプ)を使ってました。 CANONPowerShot ってヤツ。手振れ補正もあって、1,000万画素くらいの。 PowerShotは「接写」にも強かったので、私には使い勝手が良かったんですね。 スポーツモードもあるから 運動会でも使えるしw

 あと 液晶画面の角度が変えられるので、変な姿勢をしなくても撮影できるっていうのも、有難かったです。地べたに 這いつくばって ファインダーを覗く みたいなことしなくて済みますのでね。変な姿勢で プルプルするとブレますしw

 コンパクトタイプだと 手前で焦点を合わせると 奥がボケるのでね・・・

 CANONの 写真の色合い も 自然だったし。(デジカメはメーカーによって疑色が出るので)

 

 撮影する時 「背景」は 出来れば あった方が良いです。

 身近にあるモノなら 大きなカレンダーの裏(白)とか。

 壁に付けたテーブルに 裏面にしたカレンダー を 壁~テーブルに 折れないように L字になるように置く(壁に マスキングテープとかで カレンダーを固定)

 テーブルがあった方が良いのは、見上げる感じとか 「下から」の角度が取れるから。

 床置きだと、どうしても上から撮るしかなくなるのでね。

 

  ファレフォでリペイント(科学的モジュレーション塗装と履帯、OVM塗装)& 軽く汚した 既製品のガルパン IV号戦車

 白バックだと こんな感じ。

 白がイヤなら 大きな文房具屋とかで 大きな画用紙(いろんな色有り)を買う。

 

 もっと 凝るなら 写真撮影用のグラデーションペーパーを使う。

 白 ⇒ 黒 のグラデ とか (一番上の M1A2 SEP TUSK II の写真の背景)

  (〇〇〇カメラ とかの通販で買った記憶が)

 

 白 ⇒ 青 のグラデ とか

 

 1/72 ハセガワ    スペースウルフ SW-190(ロービジ 仕様) 

 グラデーションの良い部分を 上手く使うと 空を飛んでる感じに撮影できます。

 上は 成層圏に近くなるので、青が濃く、下は 下界が近くなるので 雲や霞のある空色を表現できます。

 もちろん、「展示台」はPhotoShopで 上手く消してます(笑)

  「フレア」入れて 日差しを浴びてる感じにw

 

 

  1/24  コペン アルティメットエディション ヴィネット

 白から 徐々に青になっていく部分を使ってみたり。

 

 1/35 Alpine フィギュア(改)

  こういうのは どうやってるかというと・・・

 バックは ノートPCの液晶画面(電源OFF)w 

 適度に反射防止処理されてるので、ライティングの反射がなく良いです。

 下は  黒の つや消し処理された紙の箱w

 なにか買った時の箱が 丁度 つや消し具合が良くて、小物の撮影には丁度良かったので。

 1/24 コペン アルティメットエディションの BBS ガンメタ ホイール

 丁度、PC液晶画面と つや消しの黒箱の境目が写ってます。

 

 ハセガワ たまごヒコーキ P-51

 PCの液晶画面に 空の写真を写して、それをバックに撮影し、PhotoShopでプロペラが回ってるように加工してます。

 哨戒中 って感じでw

 

 1/35 AFV Club  Nashorn & Alpine フィギュア(改)

 黒 ⇒ 白 グラデーションペーパー を背景に 撮って Photoshopで調整後、モノトーンにした写真。

 記録写真 っぽくw  あ~ 寒そう~www

 

  

 ライティングは 蛍光灯のスタンド (メイン)と 電球スタンド(蛍光灯色の電球)を使ってます。

 あと、レフ板(反射板)は 必要です。

 簡単に作れます。 

 厚紙(5cm× 7cm程度) に 一度 クシャクシャにして広げたアルミホイルを巻き付けるだけ。

 最低、2枚あると良いです。

 被写体の前面下部と、カメラに写る側の側面に、光が当たるよう角度を調整して配置して撮影します。(写す構図の中にレフ板が入らないように上手く配置する)

 

 1/48 Finemolds X-wing ”Red 5”

 これはちょっと特殊な撮り方で・・・

  ライティングしてしまうと 仕込んだLEDジェットが、上手く映らないので、天井の蛍光灯のみ で、バックに黒い布を置いて、そこにLEDの赤色の光を当てる感じで撮影。

 たぶん この写真は「オートモード」で撮ってたと思います。

 (他の写真は大体 自分で設定したマニュアルモードで撮ってます)

 で、写真の展示台をPhotoShopで消して、黒の部分に エアブラシ ツールで ☆を描いて宇宙っぽくしてます。

 

 

 私は よく「写真が上手い」って言われますが、特にカメラが好きとか、勉強したとかではなく、とにかく「格好良く撮りたい!」一心で 試行錯誤しながら、やってただけです。 運良く PhotoShopとか手に入ったっていうのもありますしw

 なかなか「一発撮り」で これ!って写真は難しいので、加工できるソフトがあると心強いですね。

 傾き調整、大きさ調整、明るさ調整等は無料の画像処理ソフトでも出来ますけどね。

 

 PhotoShopだとレイヤーを重ねられるので、名前を入れたりできますし。

 私が作品の写真に名前を入れるようになったのは、Netでパクられたからw

 それも東京の弁護士にw(調べたら 何度も懲戒処分されてる弁護士でした)

 Netで画像検索してたら なんか見慣れた画像が・・・ってサイトを開いたら・・・

 いかにも自分が苦労して作りました みたいなブログで(怒)

 facebookの模型仲間から 通報して画像を使用禁止にして貰えるサイト教えてもらい、無事、私の著作権が認められ、画像の使用は禁止、削除できましたが。

 それ以来、写真に「名前」を入れてますが・・未だに勝手に画像を使う人もいて・・ナウシカの乗るメーヴェの画像とか・・・

 

 1/20 バンダイ  ナウシカ(改) & メーヴェ

 雲は PhotoShopのエアブラシ ツールで描いてます。

 

 

 自然光での撮影も良いですね。

 私はまだ ちゃんとした自然光撮影してないので、いつかしてみたいです。

 1回 コペンで 野外撮影したんですけど、曇りで日中 だったこともあり、イマイチでしたので。

 1/24 アオシマ  コペン アルティメットエディション

 プラ板で裏打ちして ドリルで穴を彫り直し レンズを入れた ヘッドランプも良い感じに映ってます。

 ボディのパールホワイトも、苦労したロールバーも 輝きが違うw

 やっぱり 自然光 と 蛍光灯 では「解像度」が違うわなw

 

 自然光は「いろんな波長の光の集まり」なので、蛍光灯やLEDランプ(決まった波長の光)とは解像度が違いますのでね。

 夏の真昼のカンカン照り ですと、日差しが強過ぎるので、日の出すぐの朝方とか 斜めで弱い日差しの内に撮影すると良いと思います。

 いつか飛行機モデルをカッチリ作って、自然光で撮影したいです。

 

模型製作について その6 フィギュアの塗装

 

 今回は 工作か 写真撮影 と思ってたんですけど、「フィギュアのセミクラッチの続きと、フィギュアの塗装」いうことでw

 「塗装で「金属」の表現方法」も そうですが 「フィギュアのセミクラッチ」の閲覧回数も多かったので、興味のある方が多いと思いまして。

 

 ちょっと お話すると、私は仕事が金属の表面処理関係(めっき関係)で、その仕事の知識が、模型作り、塗装に 凄く 役立ってます。

 「めっき」 も 「塗装」 も 基本的な部分は 同じ ですから。

・ちゃんと下地の素地を 均して整えておかないと めっき後、塗装後に 浮き出てくる。

・表面の油分や酸化膜(めっき のみ)を除去しておかないと、あとで剥離する。

・セッカチに一気に厚く付けると 均一で緻密な膜にはならない。

 

 技術営業的な営業(もちろん売りますw)なので、顧客から いろいろな相談があります。出来るか出来ないか 五分五分 的な 難しいモノだったり、どのような工程なら不良が少なく量産できるか? 、不良が急に出たが、その原因は?  とか。

 模型作りしてると、いろんなこと考えますよね?

 段取りもそうだし、今までの経験上、どうやったら一番失敗せずに自分の望み通り、イメージ通りに仕上がるか 考えたり。いろんな可能性を探って考えるし、そこにあるリスク、メリット全て考える。 で、テスト的に試してみたり。

 で、それが仕事にも活きるw  同じ モノ作り、表面処理なのでね。

 仕事も 趣味(模型作り)も 同じことしてるw

 試験室で 自分の考えた工程で 実際にめっきを付けてみる。 思い描いた通りに行かない場合は 途中で 工程変更したり、条件変更してみたり。

 で、工程が確立できれば、顧客に提案する。  

 そういうのが楽しい♪ 

 電子部品、半導体、自動車、装飾品等 分野も さまざまで 飽きないしw

 当然、その分野の要求することを知るために、各分野のモノ作りの知識も必要ですので、いろんな製造方法も学べるますし、それも模型作り、塗装に活かせてます。

 

 自分の作品を見て「うぉ 凄っ」とか 驚いてくれるリアクションが欲しくて作ってる部分もあります(笑) 

 子供の頃から そうw 「ありきたり」なモノは作らないw

 中学高校の美術の授業も アイデアが浮かぶ まで授業では作らず・・・

 で、 アイデアが浮かべば 家でイッキに作って 締め切り前に提出する 的なw 

 で、市の展示会に 学校代表で 展示されるとかw

 

 あと「負けず嫌い」っていうのもありますw (体育会系 化学系モデラーw)

 出戻ったばかりなのに、プロにも負けたくないwww  (美術系の学校も出てないけどw)

 まあ  そういうメンタルなので、上達も 滅茶苦茶 速かったんだと思いますが ^^

 

 

 今回は 2009 静岡ホビーショー全国模型クラブ合同作品展 向けに作った フィギュアです。

 「ミリタリースナイパー」って本の中の米軍 海兵隊狙撃兵(ベトナム戦争)の「膝射ポーズ」の写真が 格好良くて、作ってみたくなった訳です。

  今回は 下半身も。 0.8mm真鍮線でポーズを キメて 木部用パテで肉付けて、タミヤのエポキシパテ(黄色 or オレンジ色?)で造形

 緑色は デューロパテ。 頭髪は 固まる前にデザインナイフに水を付けて、引っかけるように切って、ラッカー溶剤で撫でて、角を落としてます。

 加工の具合を見るために、白サフを吹いてから 軽くウォッシング。

 ちなみに、このポーズだと顔が塗れないので、腕は肩から抜けるようになってます。

 アーマーモデリング誌の吉岡さんの記事を参考に 肩口にリップクリームを塗っておいて、造形後、腕を捻ると 真鍮線を止めておいた瞬間接着剤が外れて 抜ける寸法。

 で、タミヤ アクリル下地、タミヤ エナメルで塗装 

  腹筋 割れてるw(デューロパテで造形) 適当だけど。

 ジャングルブーツのソールは エポキシパテで造形してます。

 US Marine Sniper in Vietnam "One Shoot One Kill" 

 狙撃兵は目立ってはいけないので、本来はこんな格好はしませんw

 ベトナム戦争=裸に ボディーアーマー ってイメージがあるのでねw

 植物はこの頃、出始めた 「紙造り」のレーザーカットの紙製

 これを使ってみたかった って動機もあったw

 岩 は 家の庭から取ってきた石w 

 地面は腐葉土が積もった感じに。 木の幹は 捩り銅線に光硬化パテを塗って整形。

 

 今見ると、木の葉は 紙造り じゃなく、フォーリッジやコースターフで作っておけば、もっとリアルに出来たかな~ っと 思います。

 

 

 さて、 フィギュアの塗装ですけど・・・

 まずは、顔、特に「目」をキメるのが 先決です。

 

 全ては、「目」でキマりますから。

 

 いきなり塗る前に まず自分の「目」を鏡で見て観察した方が良いです。

 黒目の大きさ、比率だったり。

 開いた瞼から見える部分の どの程度が 白目で、黒目なのか。

 まずは「本物」を観察することが大事。

 モデルの写真があるのであれば、それを穴が開くほど見るw

 イメージを脳に焼き付ける。

 

 手順は、下地塗装後、中心(基準色、垂直面の色)の肌の色を顔全体を塗って、白目の色を塗って、黒目を入れて、星を入れる。

 目がキマったら、肌の陰陽を塗っていく。(キマるまで何度も塗り直すw)

 ※ちなみに、ロペス貴子さんは、一発でキマりましたw  

 ゾーンに入ってる時に塗ったから(笑)

 

 

 土屋アンナさん ではありませんw 眉毛、まつ毛の無いロペス貴子さんw

 (黒茶サフ(光沢)⇒ クリアーオレンジ+フラットフレッシュ(アクリル、光沢)が下地です。) 

 

 白目は「白」色 で塗っては いけません。

 「白」で塗ると、お人形さん になります。

 白+青(極少量)で塗ると お人形さん にはなりません。

 

 前回でも 墨入れに「黒」は使うな と書きましたが、「白」も同じです。

 真っ黒、真っ白 って自然界にはない。

 黒いけど、少し青み がある とか 黒系でも 色味はあります。

 白も そうです。 

 「白」「黒」を使うと 途端に 嘘臭く なりますw 

 

 

 眉も入って ヤンキーを卒業した ロペス貴子 さんw

 

 ここで見て欲しいのは「目の付け根」というか 涙腺のあるところ。

 これが塗ってあるかで、人間か 人形か 別れますw

 「涙腺」を塗ってあげると白目も球に見えますし。

 当然ですが、左右の目の向きは 揃えて。

 まつ毛 は 毛は描けないですけど、アイシャドー的に 上下の瞼の縁に 黒系で線を引くとそれらしくなります。

 

 化粧は・・・加減が難しいです。

 造形が「濃い顔」 なら 口紅を差してあげるだけで、充分 見られる顔 になりますのでw (美人は すっぴん でも 美人w)

 間違うと・・・夜の商売 的な~  みたいになってしまうのでねwww

 販売してるフィギュアは、大体は 「濃い顔(目鼻立ちがハッキリしてる)」してるので、化粧はしなくてOKだと思いますね。

 するとしても 極薄に溶いた 赤系を 頬に 薄っすら塗って、血色を良くする程度で。

 化粧は 薄い顔の人用に とっておけばよいですw

 

 陰影は どこから光が来てるのか意識しながら塗ることが大事。

 まあ 大体は 上 から 光を浴びて 出来る 影 や テカリ を表現すれば間違いはないです。

 

 まずは 中心の肌の色を決める。(垂直面の色)

 それを中心にして 明るい色 2~3色、 暗い色 2~3色を 調色する(塗料から選ぶ)

 色の境目は気にせず、各面に応じた色を塗ってみる。

 で、その色の境目が 極力 判らないよう グラデーションでボヤかしていく。

 ファレフォなら 乾けば 重ねても 下地は溶けないので、薄く希釈した塗料を重ねていって 境目をボカしていく。

 セッカチな 私には ファレフォは助かる(笑)

 見た目 乾けば すぐに塗れるので。

 数回もやれば コツを掴めると思います。

 

 顔だけではく、服とかも 全く同じ手法。 5~7階調の色で 陰陽を付けていく。

 で境目をボヤカして消す。

 

 ちなみに私はフィギュアの塗装では Winsor & Newton のシリーズ7 の 000 という筆を使ってます。一度使うと、止められないですw

 狙った通りに描けるのでね。

 少しお高めではありますが、ストレス溜めて塗るより、気持ち良く塗りたいので。

 大体 一作品作ると 筆もヘタるので、ヘタった筆は 模型の塗り分け や 墨入れ、ウエザリング用に使います。

 筆に付いた 塗料を落としたり、ティッシュで拭いたりしてると、毛も切れて短くなったり、細くなったり、筆先が広がったりするので。

 フィギュアの目とか 良い状態の筆でないと厳しいので。

 ある程度、そこは消耗品と割り切ってます。

 

 これは どのスケール(1/35以上)のフィギュアでも同じですけど、塗り易くする加工しておくことも重要。

 素材の境目が「あやふや」だと筆も 狂うのでねw

 服の際とか 合わせ目 とか デザインナイフの刃の背 とかで 彫っておく。

 当然 墨入れも出来るし。

 モールドがユルくて 縫い目が浅いモールドも ケガキ針 等で 彫っておく。

 そうすると 自然の影も出来るし、シャープに見えるのでね。

 

  1/35 武装親衛隊装甲擲弾兵 

 腕と 下半身部分のポンチョ部分はデューロパテで造形。

 襟、ベルト、胸の合わせ目等の 際を彫り込んでます。合わせ目には 伸ばしライナーで作った紐を X 字 に。

 小銃のスリングは コピー用紙 から。瞬間接着剤を染み込ませて 目止めしてます。

 雑嚢の際を彫り込んで、飯盒の取っ手を銅線に置き換えてます。

 装備品は「イモ付け」にならないよう プラペーパーでベルトにぶら下がってるように工作。

 スコップケースとスコップの際も彫り込んでます。

 各マテリアルに合った ツヤ、質感に 塗り分けてます。

 

では、また次回w

 

 

模型製作について その5 塗装の諸々


 久々に営業に行きましたが・・・

 この暑さで マスクしてると、辛いですね・・・^^;;

 自分の体温で温まった空気を吸うので、身体に熱が こもりますし、二酸化炭素濃度の高い空気を吸うので、酸欠気味になりますし・・・

 客先も エアコンをガンガン効かせて、扇風機も回してくれているのに 話してると 汗だく w

 マスクは飛沫防止のためなので、鼻はマスクから出して、フレッシュで冷たい空気を吸った方が良いですね。

 熱中症と酸欠に ならないように。

 

 さて、今回も塗装に関して ですが・・・

 最初に 「結論」 を言ってしまうと、模型作り、塗装方法にはキマリは無いんです。

 完成した作品が自分の求める 仕上がり なら OKな訳ですw

 ここから 先の話は 私の「独り言」ですのでwww

 私の価値観、センス、拘り に基づいた塗装法の話なので、適当に 聞き流してください ^^

 

  私も 出戻った当初 (1/144の食玩の改造)は 右も左も判らないので、まずは模型雑誌のHow to 通りにやってみました。

 でも・・・自分の望む 仕上がりにはなりませんでした・・・

 

「 戦車模型=つや消し塗料 で塗る」

 確かに、1/35なら つや消し塗料で塗っても、そこまで可笑しくはならないんですけど、1/144を つや消し塗料で吹くと、仕上がりが ハリネズミみたいに ケバケバに毛羽立って見える・・・ 

 指先に載る大きさですので、「模型と塗膜のスケール感が合ってないw」

 私は接写して、アップで作品の写真を撮るのが好きでw

 接写して 塗膜の粒子が見えたら そこで「興覚め、台無し」 なんです。

 1/144だけど、1/144には見せたくないw

 

 

1/144 WTM III号突撃砲G型

 主砲の箱型防盾、シュルツェンシュルツェン架、予備履帯、装填手ハッチMG機銃架防盾、荷物ラック、ハッチ等を プラ板で工作。

 ツィンメリットコーティングを刻み、エアブラシの超細吹きで3色迷彩を塗装

 

 つや消し塗料というのは、塗膜が マット状(粒々状)だから、ツヤが無い。

 その粒々が積み重なると さらにマット感が強くなる。

 サフも つや消し、 基本塗装も つや消し、最後に つや消しクリアー ・・・では ガサガサ状態・・・w

 そのガサガサで、ウォッシングしたら・・・サーっと 染み込んで 真っ黒ですw

 この「染み込む」のが 大嫌いwww (汚し具合をコントロール出来ないからw)

 1/144WTMの初作は ケバケバの 「まっ黒 黒助」状態・・・^^::

  (当然 真っ黒黒助 の写真は撮ってませんw)

 

 で、どうしたかというと・・・

 クリアーを足して、半ツヤ程度で塗っていく(吹いていく)

 サフも 光沢か半ツヤ 基本塗装も 半ツヤ 細部の塗装も半ツヤ w

 

 で、「最後の最後」で、自家製つや消しクリアーで 様子を見ながら 各部分のツヤの調整をする。

 

 つや消し用クリアーにも いろいろありますが、私は多少 多めに吹いても ケバ立ちにくく白くなったりしない 「スーパースムース系」のつや消しクリアー + クリアー + ラッカー溶剤  を混ぜて、「自家製のつや消しクリアー」を作り置きしてます。 

 それを作品毎に 微調整して吹きます。(ツヤ加減、表面状態の調整)

 

 1/144で編み出した手法ですが、その後の1/35、1/20、1/48等でも 半ツヤ塗装です。もちろん車両も 飛行機も フィギュアもそうです。(カーモデルだけは 別w)

 ※ フィギュアに関しては 「サフ」や「下地塗装」を光沢で吹いて、仕上げの筆塗りは 塗料(ファレフォ 等)のままのツヤ加減で 塗っていきますが、下地がツルツルなので、マット感が出ず、光沢を保ったまま塗っていけます。

(光ってるので陰陽は見えにくいですけどw)

 

 光沢 黒茶サフ ⇒ 肌下地は アクリルのクリアーオレンジ+フラットフレッシュ(光沢)⇒ ファレフォ アクリルの筆塗り

  ツヤの調整前の状態。(ロペス貴子さんは 汗をかいてる 訳じゃありませんw)

 

1/20  ロペス貴子  自家製つや消しクリアーで ツヤを調整後

 

 当然、接写したり 写真を拡大しても 塗膜の粒は見えません。

 だから「スケール感を消す」ことが出来る。

 比較対象物がなければ、大きさが 判らんw って感じ ^^

 

 あと、私は アクリル塗料も ラッカー系溶剤で溶いて 吹きます。

 結構シャバシャバ系でw

 なぜかというと・・・

 アクリル塗料をアクリル溶剤で溶いて 吹くと 対象物に届く前に 空気中で塗料の粒子が乾き、粒状で載り重なっていくから・・・

 ラッカー系溶剤でシャバシャバなら 対象物の上で 濡れ広がってくれて  粒になりにくいから。

 最後には エアブラシを 「うがい」させたラッカー溶剤を そのまま、対象物に吹いて テロテロに濡れた状態にまでします。(なるべく粒子を溶かして寝かせるために)

 

(カーモデルを作るまでは、知らないで やってたんですけど、カーモデラーは当たり前にやるそうですねw)

 そこまでして 粒々感を 出したくないw

 

 ※ 密閉した空間でやると ラリるので、換気は充分に。

  出来れば「活性炭入りマスク」付けて。

  脳も「油脂」なのでラッカーで溶けるのでねwww

  環境ホルモンでもあるので、女の子しか授からなくなる可能性もありますしw

  そこは自己責任でw

 

 それでも、奥まったところとかザラついたりしますので、その時は、目の細かいペーパーを掛けて、ザラ付きを除去して、再度ラッカー系溶剤を吹いたり、薄めの塗料を吹いたりします。

 

 1/35 タスカ(アスカ) M4A1 後期型

 自分で言うのもなんですが・・・1/35に 見えないですよね?w

 緻密な塗膜(質感)と 適度なツヤで 硬質感、重量感が出てると思います。

 

実車の戦車も いくら つや消し塗料を塗っていても、下地の金属が 滑らかで光っていれば、太陽光が当たれば、少しは反射して光りますからw

 実際、シャーマンの記録写真を見ると 結構光ってますし。

 前回の「塗装で「金属」を表現する」でも書きましたが、「ツヤ」と「表面の質感」は かなり重要です。

 

 あと、塗装し易い状態で塗装した方が良いです。

 ストレスも溜まりませんしw

 塗りにくい 構造の部分は 別けて塗装して 最後に組み立て接着で問題ないです。

 「全部組み立ててから塗る」っていうのは 自分的にはストレスが溜まるのでしないです。(俺はMじゃないw)

 戦車の足回りとか・・・無理w

 筆の入り辛いところとか・・・無理w

 陰になって、見えない部分も 塗っておきたいから・・・無理w

 趣味なのに「苦行」になったら ナンセンスですから。

 

 塗装してから接着するのも難しい  って声もあるかもしれませんが・・・

 無理に接着剤でくっ付ける必要もなくw

 重量のあるモノは無理ですが、軽い物なら「 液体のり」でもOKな訳で。

 戦車のラックに入ってるレーションの箱や、弾薬箱、OVMラックのOVMとかは、トンボ(文具)の「PIT MULTI 2」 とかで固定すれば簡単です。

 固まれば 透明になって簡単に剥がせますし。

 逆さまにして 揺すっても落ちないくらいの粘着力はありますので。

 「回したくない」砲塔とかに使えます。(接着はしたくないけど、動きは止めたい とか)

 

 塗装の順番、塗料の順番とかも、あまり関係ないです(笑)

 サフ吹いて、基本塗装して、各部を塗り分けて、墨入れ、ウォッシングして、ドライブラシ掛けて、ウエザリングして 最後につや消しクリアー吹いて とか 決まってませんのでね ^^

 「法則、How to」通りだと、皆、同じような仕上がりになってしまいますからw

 (俺が一番嫌いなヤツwww)

 

 仕上げてみたら、なんか物足りない と 思えば・・・

 足回りのウエザリングで 付けたピグメントの上から 再度 その土系の濃い色で 墨入れしてみるとかw

 油彩、エナメル系で再度 フィルタリングしてみるとかw

 ※油彩、エナメル系を重ねたい時は、自家製つや消しクリアー(半ツヤ)を吹いて、遮断して下地が溶けないようにします。そうやって 幾重にも重ねたりすると 深みが出たりw 

 例えば ・・・M1A2 SEP TUSK II は

 「墨入れ」「ウォッシング(拭き取りまでして)」後に  軽く吹いて保護

 「フィルターリング(太陽の光で水平面が 退色 とか)」後に 保護

 「ウエザリング(ピグメントで汚し)」後に  保護

 「ウエザリング(土のアクの垂れ)」後に 保護

 とかw (軽く吹く程度で 大丈夫です。)

 エナメル系、油彩系は すぐに溶けるので、保護した方が 色を重ねられる。

 

 M1A2 SEP TUSK II は 4~5回くらい保護して レイヤー(層)を重ねてます。

 (タミヤ・モデル・マガジン・インターナショナル誌(英国で刊行) 2013年10月号 issue216 の表紙に使われた写真) 

 自分が「完成!」と思うまでは 「なんでもアリ」ですから ^^

 

 因みに、私はエナメル溶剤は使わずに、油彩用の「オドレス ぺトロール(無臭)」を使います。 エナメル溶剤はプラが割れることがあるのでねw 

 プラの可動履帯をエナメル溶剤でウォッシングなんてしようものなら、しばらくして履帯がバラバラになりますからね ^^;; 連結ピンが折れて・・・w

 

 あと、墨入れですけど、「黒色」単体では 使わない方が リアルです。

 自然界に「黒」って色のモノは、ほとんどありませんから。

 黒を使った時点で「違和感、不自然さ」が発生するので。

 

 墨入れは基本、その素材の色の「濃い色、暗い色 」

 

   1/48 TAMIYA  ゼロ戦52型 コックピット

 墨入れは 濃い緑+黒(極少量)の 油彩+オドレス ぺトロール

 

 影が出来るとしても 「黒の影」が出来る程の ブラックホールのような 深~~~い 溝 ではないですよね?

 その素材の色の 暗めの色 で 墨入れした方が 良いです。

 戦車で ジャーマングレー系の車体なら ジャーマングレイ+黒(極少量)とか

 戦闘機で 明るいグレー系の機体なら、同系統の濃いグレー とか

 

 どの素材、どの部分も 一括して「同じ色」で 墨入れは・・・私はしませんw

 同じ系統の色の濃い色、暗い色を調色して墨入れします。

 

 あと、上の写真で フットペダルの塗装が剥がれて、下地のアルミ系素材が見えてるのは 「シリコーンバリア法」というやり方です。下地のアルミ系(ジュラルミン系?)を吹いて、乾いたらシリコーン(離型剤)を剥がしたい部分に筆で塗る。その上からグリーンを吹いて、乾燥後、シリコーンを塗った部分を爪楊枝とかで 引っかくと塗膜が剥がれるw

 「イヤらしく」ならない程度に やると効果的ですw

 

 

1/35 AFV Club   Nashorn

 冬季迷彩の車両で 部分的に冬季迷彩を剥がしたい場合に使う技法「ヘアースプレー法」っていうのを使った作品。

 ダークイエロー系の上にヘアースプレーを掛ける。髪をセットする時に使うアレ。

 で、間を置かずに、すぐに冬季迷彩(白系)を吹いて、乾いたら、水を付けながら綿棒とかで擦って剥がしていく感じです。

 冬季迷彩を吹いた後、あまり置いてしまうと 塗膜が完全に乾燥して硬化して、剥がれなくなるので、そこは注意が必要。 

 冬季迷彩はラッカー系じゃなく、アクリル系の塗料を使った方が 良いです。ラッカー系は食い付きも良いし 塗膜も強いので、剥がれない場合がある(経験者は語るw)

  

  プラ板で、シリコーンバリアー法、ヘアスプレー法を試した テストピース

 さすがに いきなり ぶっつけ本番っていうのは 難しいのでねw

 傷がシリコンバリアー法で、冬季迷彩がマダラに剥がれてるのがヘアスプレー法

 あとは ちょっと錆びを滲ませて・・・ って感じw

  

 なぜ冬季迷彩を剥がすか? っていえば、戦線で冬を迎え、白ペンキとか手に入らない場合、現地で手に入れた「石灰」とかを塗りたくってた って言われてるので、雪や雨で石灰が溶け落ちた感じを再現したい ってことで。

 ただ 「真っ白」の冬季迷彩だと 下のベースと溶け込んじゃうので、敢えて「グレー系」で冬季迷彩してますw

 

 このナースホルンは いろんな技法の「てんこ盛り」で・・・

シリコーンバリアー法 (戦闘室の床板の塗装を二重で剥がしたり、チッピング系)

・ヘアスプレー法 (冬季迷彩剥がし)

・科学的モジュレーション塗装(自称ねw 私が勝手にそう言ってるだけw)

 構造物を 「より立体的」に見えるように、面の角度に応じて明度を変えて塗装する方法。 要は「アニメ塗り」w これならジオラマにしても違和感なし。

 基本塗装のダークイエロー系も 冬季迷彩のグレー系も 4階調の明度の塗料を作ってマスキングテープを使って 面の角度毎に吹き分けてます。

 (M1A2 SEP TUSK II  も 宇宙戦艦ヤマト2199 も 同じ塗装技法で施してます)

 EUモデラーの好きな美術的なモジュレーション塗装は、「単品作品」なら良いんですけど、ジオラマにすると違和感あるからね・・・w

 

 科学的モジュレーション塗装で 基本塗装を施した直後の1/35 Nashorn。

 面の角度によって明度が違うのが わかりますよね?

 1/1000 宇宙戦艦ヤマト2199  基本色、艦底色ともに 科学的モジュレーション塗装

 

 

 

 色も スケールに合わせて明度を変えた方が良いです。

 小さいスケールなら より明るめに調色する。

 1/144を 1/35と 同じ色で同じ工程で塗装すると、仕上がりが かなり暗く 黒くなってしまうので。

 

 ドライブラシは 昔ほど多用しなくなりましたけど、上手く使えばモールドを引き立たせたりできるので、細かい部分には、さりげなく使いますw

 最近はファレフォで塗っちゃうことが多いですけどね。

 

 ウエザリング、汚しに関しては、人それぞれの感性なのでね。

 私は 「品のある汚し」が好きなので、あまりコテコテにはしないです。

 ポイントを絞って汚す感じ です。

 もちろん 実際の車両の写真とか、建設重機とか よく見て 汚れる箇所とか 汚れ具合とか 錆びの出てる場所、色合い とか 観察することが大事。

 戦車の場合は 履帯(キャタピラ)の表現には こだわり ますけどw

 戦車模型って 履帯で かなりキマる  のでねw

 履帯で金属感、使用感を 出せてるかどうか が結構 効くので。

 

 長い 独り言だったな・・・w

 もう 隠してることはない・・かな?(笑)

 

 自分の欲しい仕上がりになるよう、考えて、いろいろ試行錯誤するのが楽しいですね。

 自分が納得できる作品の仕上がりが 「正解」ということです。

 

 次回は 「工作」か「写真撮影」か 気分次第でw

 

 

模型製作について その4 塗装で「金属」を表現する2

 塗装で「金属」を表現する ってことですが、今回はメタリック関係のお話を。

 

 私もカーモデルは1回しかマトモに塗装して作ってないので、知見は浅いですけどw  作った時に感じたことと、仕事柄 金属の表面処理関係で金属自体を見る機会も多いので、その辺りのことも交えて。

 

 車 や バイク模型で、キット内の ピカピカの金属色しているパーツは、アルミ蒸着という手法で、プラの上にアルミが乗っている状態です。

 もちろん、そのまま活用して作っても良いんですけど、イマイチ 色味と質感が気になる・・・

 

 アルミの無垢材って 本来は もう少し くすんだ光沢です。

 一番わかり易いイメージとしては スターウォーズに出てくる R2D2の頭部がアルミの本来の色。

1/48 Finemolds X-Wing ”Red 5”

 R2D2は 光沢黒サフの上に クロームシルバーを塗装後、自家製つや消しクリアーで ツヤを落としただけw

 ※ メタリック塗料の中の金属粉は ほとんどがアルミ粉 なので、ツヤをアルミっぽい光沢まで落とせば、当然 アルミに見えるw 

  

 ピカピカパーツは ツルツルのプラの上に蒸着により、薄く緻密に載ってるので、本来のアルミ金属より ピカピカなのです。

 キットのピカピカ パーツは本来、実車の「クロムめっきされたパーツ」を再現するために入れられてます。

 車のロールバー だったり  バイクのフロントフォークだったり、エンジンパーツたったり。

 でも、皆さん、なんか安っぽく感じちゃいません?

 「ピカピカに光ってるけど・・なんかオモチャっぽい・・実車と違うよね・・」ってw

 

 それは クロムの皮膜 と アルミの皮膜の「金属自体の色の差」に 違和感を感じているから。

 実車のクロムのパーツは当然 「めっき」で付けられてます。 

 鉄系部品の上に 下地に 光沢ニッケルめっき をしてから 仕上げが クロムめっき

 クロムもアルミも 同じ白系の金属ではありますが、クロムは、アルミよりも もう少し暗い色で、皮膜に深みがあり 青味(6価クロムめっき 特有の色)がかっています。

 普段 見慣れているクロムめっき皮膜の部分が、クロムめっき皮膜の色味ではないので、違和感を感じる訳です。

 一番 目にし易いクロムめっき された物は、少し高めのボールペンの先の円錐状の金属部分ですかね。あれがクロムめっき皮膜の色。

 あとは ママチャリのハンドルとか、今時の車の外装のピカピカしたグリルとか(プラ上に めっきされてます。最終仕上げのめっき が クロムめっき )

 

 車の外装、バイクの外装でクロムが使われる理由は 硬くて耐食性が高い金属だからです。

 前回のお話で、鉄はすぐに錆びる って話をしましたが、クロムはもっと酸化が速いですw

 ただクロムの表面が酸化しても、鉄とは違い、金属色に変化が無く、光沢具合も変わりません。

 すぐに酸化膜に覆われるので、それ以上酸化しない。だから空気中で安定なんです。

 

 ステンレスも同様。「錆びない」のではなく、すぐに酸化膜に覆われるから、それ以上、深さ方向に 酸化しないだけ。 

 鉄に クロム、ニッケル と 微量のタングステンモリブデンを添加することで、すぐに表面が酸化するように なっているのが ステンレス 表面の酸化膜が保護膜になっているってことです。

  厳密に言えば ステンレスや クロム は 常に錆びた状態w(見た目が変化しないので、錆びてる 酸化してる とは思わないですよね)

 なので、クロムめっき皮膜 や ステンレスは 雨風に当たっても 変化なく一定の光沢を保っていられるのです。

 

 私がコペンを作って もうかなり経ってるので、その後に もっと良い塗料等が発売されているかもしれませんw 情報としては 少し 古くはなりますが。

  コペンを作るに当たり、アルミ蒸着は、いかにもプラモデルに見えてしまうので、剥離してロールバーをクロムっぽい光沢で仕上がると評判の「メッキシルバー NEXT」を使用してみようと。

  

 ちなみに、アルミ蒸着皮膜は キッチン泡ハイター等の塩素系漂白剤で落とせますので、換気の良い場所で、パーツを塩素系漂白剤に漬ければ 数分もしない内に綺麗に溶けます。

 上が キットのアルミ蒸着ホイール  下が アルミを剥離し、パーティングライン、バリ、金型の放電加工の模様 等をペーパーで均し、自家製 ガンメタル色で塗装したホイール。

 この後、BBSのデカールを貼ってクリアー塗装してます。

 

 コペンのロールバーを 「メッキシルバー NEXT」で塗装した時は、かなり苦労しました。(剥離はホイール同様にキッチン泡ハイターで)

 エアーブラシで 対象物をかなり離して 吹かないといけない・・・

 それも軽く降り積もるように・・・

 それもエアーを絞って 低圧で吹く・・・

 欲張って厚く吹くのも NGだし・・・

 なかなか 上手くいかなくて 8回 吹き直して やっと・・・

 毎回、プラの状態まで、ラッカー溶剤で剥離して、下地塗装からですから、結構萎えましたw

 

 あと、下地が大事です。

 綺麗に光らせたいなら 下地を「テロテロの光沢黒」で 作っておくのもポイント

 セッカチなので、待ってられず 黒を吹いて 完全に乾燥硬化する前に メッキシルバー NEXTを吹くと・・・NG ^^;;

 黒をテロテロに吹いて、1日は置いた方が良いですw

 アオシマ 1/24 コペン アルティメットエディション

 

 悪くはないんですけど、完璧でもないw

 本来のクロム光沢とは ほど遠いですけどね・・

 塗装の限界といったところでしょうかね ^^;;

 結局 メタリック塗料の 金属粉が積み重なって皮膜になるので、粒状感は完璧には消せない・・・(光が面ではなく金属粉(球体)に当たって 反射するので )

 片や 金属膜(めっき膜) 片や 金属粉(メタリック塗膜) ですから 勝負には ならんのですが。

 

 分かり易く言えば・・・

 小麦粉の1粒1粒が整然とギッシリ 並んでいる面(めっき皮膜) と、パチンコ玉1個1個が雑然(重なりも有り)と並んでいる面(メタリック塗膜) を 比べる様なモノです。

 両者を 一定の距離から見ると

 小麦粉の面 は  粒感は無くなり、1枚の「面」にしか見えない。

 パチンコ玉の面は、 まだ パチンコ玉の 粒状感が 消えてないし、場所場所のムラ感も目立つ

 そういうことですw

 

 

マシーネンクリーガー WAVE 1/20 FireBall Prototype

 このFireBallは 自家製ダークアイアンサフを塗装してクリアーを吹いて軽く磨いてます。

 

 メッキシルバー NEXTを吹いた後に FireBall同様 クリアー塗装を出来れば良いんですけど、コイツ(メッキシルバー NEXT皮膜)は、クリアーを吹くと金属粉が動いてしまって、余計に光沢が落ちてしまう・・・ ^^;; 

 皮膜が薄く弱いので ラッカー溶剤に すぐに侵食されてしまう感じです。

 

 なので、極力 表面の粒子の凹凸を無くすために 優しく 指で 押さえたり 撫でてますw

 で、少しでもトップコート的なことがしたくて、ガラスコート剤(コペンのフロントガラスに使う為に購入しておいた)を塗ってから拭き取ってます。(ガラスコート剤には どうにか耐えましたw)

若干は透明感が上がった気がしますw

 

 

 Doozy model works 1/24 お姉さんフィギュア(改) とコペン アルティメットエディション

 シートに置いてあるクラッチバッグは エポキシパテでフルスクラッチしてます。

  

 ※ コペンは 若干 車高を下げてますw ノーマルのスペーサーを少しだけ削って。 タイヤとタイヤハウスの隙間が広いと・・・ね ^^;;

 

 FireBallと ロールバーを比べると ロールバーの方が 塗膜が緻密な気がしますね。

 普通のラッカー系アクリル系 メタリックより メッキシルバー NEXTの方が、クロム皮膜部分の表現としては良い感じはします。

 吹き方とか、いろいろ難しい面はありますが ^^;;

 

 

次回は 塗装の諸々のお話を。

 

 

模型製作について その3 フィギュアのセミスクラッチ

 塗装の話の続きは、またにしてw  

 今回はフィギュアの話を。

 

 陸モノ ミリタリーモデラーとしては、フィギュアは結構身近なモノというか、ジオラマを作ろうとすれば、どうしても避けて通れない部分でもあります。

 

 ただ・・・いろんなメーカーのキットがありますが、なかなか自分の構想通りのポーズ や 軍装 をしていないし、決まったモノだと オリジナリティが 出しにくいのも確か。

 自分が一番イヤな パターンというか ^^;;

 見た瞬間に 「あっ! どこどこのメーカーの あのフィギュアのキットだー」みたいな・・・

 

 1/35 ジオラマ 初作を作るに当たり、とりあえず なにか試しに作ってみようか(習作)と 思い立ったのが フィギュアのセミクラッチを始めた切っ掛けです。

 出来るか出来ないか 判らんけど、やってみれば なにか掴めるかも  っとw

 丁度、その頃(2006~08年辺り)アーマーモデリング誌でも フィギュアのセミクラッチの方法とか載ってましたので、とりあえず、それに倣ってやってみました。

 

 せっかくなので、銃を構えてるところなんて 出来たらカッコイイな~ ってことで、射撃のポーズを。

 

  第二次大戦時のドイツ軍の武装SS(武装親衛隊)のフィギュア(ドラゴン)をベースに、まずは 0.8mmの真鍮線で、ポーズを作ります。

 1,  肩の骨がある辺りに 0.8mmのピンバイスで 横穴を開けて、そこに0.8mm真鍮線を差し込みます。真鍮線の長さは、慣れもありますが、腕の長さ+α といったところ。α の部分は 胴体 と 手先 のパーツに差し込む分です。

 最初は 腕が長過ぎたり、短過ぎたり ってこともありますが、それも経験ですw

 長い分には切れば良いので、少し長めにして調整した方が真鍮線が無駄にならずに良いです。

 やってると 定規で 計らずも「勘」でキマり 始めるのでw

 肘までの長さとかも ラジオペンチで曲げてみて、違和感の無い ところを探します。

 人間は一番見慣れているので、違和感のあるポーズは すぐに判りますのでねw

 自分がそのポーズをしてみれば、腕の角度、肘の角度とか 手首の角度とか分かりますから。

 

で、ポーズが決まったとします。

 そうしたら、それぞれのパーツの真鍮線の差し込み部分 と 真鍮線 全体に「瞬間接着剤」塗ります。 

 ポーズの固定と、真鍮線が「エポキシパテと くっ付き易くするため」のバインダーとして全体に瞬接を塗るということです。

 生の金属と樹脂は 馴染み が悪いのでねw

 

 2, 木部用パテ(エポキシパテ) を コネて、大まかで 良いので、真鍮線を包むように、腕全体に盛り付けます。

 木部用パテは 硬化が速く、あっという間に 固まりますので、あまり大量に混ぜないこと。 勿体ないですw

 固まったら、デザインナイフで 大まか にサクサク切って 腕の太さにしていきます。

 木部用パテは、硬化が速く すぐに次の工程にいける のと、サクサク切り易く加工が楽 っていうのが特徴です。

 要は 「木部用パテ」は 「肉」となります。真鍮線は「骨」

 この上から服を着せるので、幾分「細め」にしておいた方が良いです。

 

 3, 服は デューロパテ(緑色)で 加工してます。

 胴体は武装親衛隊のポンチョを着ているので、それに合った袖に。

 軍装とかの知識も、やっぱり必要ですねw(お勉強 お勉強)

 デューロパテが硬化し過ぎると もう加工は出来ないので、柔らかい内に加工します。

 なので、片腕づつ 加工します。

 デューロパテを片腕分 混ぜて良くコネて(青と黄のパテを混ぜるから緑になるw)腕の周りに巻き付けていきます。

 スパチュラ(歯科技工士が使う道具)も良いんですけど、私は「爪楊枝」一本で加工しますwww

 爪楊枝を舐め舐め コロコロ転がして 腕の形を整えていきます。

 太いと思えば、ニッパーでパテを少し切って 量を減らして、また整形します。

 太さが決まったら、ここからが勝負!

 

 4, 袖に皺(シワ)を付けていきます。

 皺は実際に自分で服を着て、ポーズと同じように肘を曲げてみて、観察するのが一番良いです。

 基本 服の皺は 「Y」字 の形になることが多いです。皺の出来方の法則を頭の中に入れれば、イチイチ見なくても なんとなく皺が刻めるようになります。

 こればかりは やってみてもらう しかないです。

 服の縫い目は デザインナイフの刃で優しく切り込みを入れます。

 肩の縫い目 や 袖の縫い目 を忘れずにw

 

 造形は「OK」となったら、最後に ラッカーの溶剤を筆に湿らせて、パテ全体を優しく撫でます。表面が軽く溶けて 滑らかになりますので。

 これで後は「完全硬化」するのを待つ のみ。

 

 ※ ここで注意点(デューロパテ あるあるw)

 デューロパテは硬化後も「弾力」があるパテなので、削る工作には向いてませんw

 デューロを使うなら 造形「1発勝負」です。

 造形が 気に食わないなら、硬化後 デザインナイフでデューロパテ部分は切り落とし、やり直す。

 実際、私も そうしてましたw

 硬化して 眺めて「 なんか違う 」と思えば やり直すw

 まあ そうやって上手くなるんですけどね。

 因みに、このフィギュアは左右の腕ともに「1発」でキマリました。 

 

 上の2枚の写真で気が付いた方もいると思いますが、ベルトに付いた装備品は「イモ付け」ではなく、プラペーパーと伸ばしライナーで、実際にベルトに「ぶら下がってる」ように加工してます。飯盒の取っ手も 銅線に置き換えてます。

   フィギュアでも「精密感」を 出せないかな~ ってw

 

 5, で、フィギュアはまずは「顔」から塗ります。(この時は 白サフ を吹いてます)

 やっぱり「顔」が キマらないと、落ち着かないですしw

 この頃はまだ、タミヤアクリルの下地塗装に タミヤエナメルで 仕上げをしてました。

 肌の陰影とかは ブレンディングって技法で。

 

 6, ジオラマ初作の車両が、「 武装親衛隊が、戦場で改造して作った車両」だったので、必然的にフィギュアは 武装親衛隊の軍装でなければいけない!w ということで、予行演習で 「武装親衛隊の迷彩スモック」を塗装で表現。

 「新選組」というメーカーが いろいろな迷彩柄のデカールを発売していたので、それを買って、それを観察しながら 「色」を調色し、「パターン」を描いています。

 上の写真は、まだ「つや消しクリアー」を吹く前のツヤ有りの段階。

 

 7,  最後に「自家製つや消しクリアー」を吹いて ツヤを落ち着かせて 完成!

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 飯盒や水筒のカップ部分はアルミ製なので、そんな感じにチッピング

 

 この習作で、やれば出来るじゃんw ってことで、作品の自由度が広がりました。

まずは やってみる。 やらなきゃ始まらない  ってことですw

 で、生まれたのがこの作品 

    全てのフィギュアが 世界に ただ一つ w

 

 

 その後 デューロパテではなく、タミヤのエポキシパテ(オレンジ色部分)を主に使ってました。削り加工 も出来ますし。

 この作品から フィギュアの塗装は ファレフォ アクリルで。  

 

 フィギュアの塗装をされるのであれば、ファレフォはお勧めです。

匂いもしませんし、水で希釈できますし、乾きも速いですし、乾けば 重ね塗りもできます。薄い塗料を重ねると 筆塗りで グラデーションとか 可能。

 

1/20    ロペス貴子(実在の方ですw) マシーネンクリーガー

こんな塗装もできますので。 全て筆塗りです。

 

 フィギュアのセミクラッチ や 塗装が出来ると 作品の幅、自由度が 広がりますので、是非!