模型製作について その零

 相変わらず、模型は作れてはいませんw

 新コロナの影響で在宅勤務や外出自粛で、模型を作り始めたりする方が増えれば良いなー  っと思ってます。

 特に小さいお子さん、若い方。

 やっぱり 自分の手先を動かして なにかを創造するのは、良いことですし、モノを上手く作るには 頭も使いますから。

 「アソコはどう表現しよう?」「どうやったら失敗なくリアルに仕上がる?」など 毎日毎日 考えてると頭の回転も速くなりますしね。

 

 そうやって トライ&エラーを繰り返してると「モノ作りの勘所」が出来てくる。

 

 自分も食玩の改造(ワールドタンクミュージアム)がキッカケで模型の世界に出戻った(30代中盤の頃)ので。

 模型雑誌や いろんな方のブログ等で、勉強させて貰いましたし、そこから試行錯誤して自分なりの方法を確立も出来ました。

恩返しではないですが、製作の参考になれば・・・っと ^^

 

 私のポリシーは「丁寧に リアルに 精密に 格好良く 美しく作る」

 あくまで 私の主観、価値観、センスに基づいてますので、そこはご容赦をw

 なにを求めるかは 人それぞれですからね。

 

 工作も大事ですけど、完成した模型の見栄え を左右するのは、やっぱり「塗装」です。

 「塗装で決まる」 と言っても過言ではないと思います。

 塗装に関しては、おいおい お話するとして・・・

 

 「丁寧に リアルに 精密に 格好良く 美しく作る」

 これを実行する上で、いろいろ試行錯誤しました。

 先程も書きましたが、中学生以来 離れていた模型製作に出戻ったのは 食玩の「ワールドタンクミュージアム」(以後 WTM)を営業途中に寄ったコンビニで見つけ、買ったのがキッカケです。

 「おお~懐かしい  小さい頃 タミヤのMMシリーズ買って作ったな~(当然 素組みw)」 的なw

 

 WTMは1/144スケールで 3×4×2 cm くらいの指の先に載る サイズです。

 WTM エレファント改(出戻り 2年目くらいの作品)

 ※ツィンメリットコーティングを刻んで、トラベルロックや牽引金具などプラ板で工作して、3色迷彩に塗装

 

 奥が 売ってるままのエレファント 、 手前が 改造、再塗装後のエレファント

 

 もちろん 最初は買うだけで満足していたのですが、パーティングラインやバリ、色合い等が気になりだして・・・と WTMの改造の道へと進んでいきました。

 小学生の頃は 作って遊ぶのが主流でしたので、まともに塗装もしていなかったですし、当然 その頃はエアーブラシなど買える訳もなく、筆塗りや缶スプレーでチマチマやっていました。

 改造、再塗装するにしても 基礎的な知識もなく、一から勉強するためにアーマーモデリング誌(以下 AM誌)等 戦車模型の雑誌を買って お勉強。

 

 可動履帯(可動キャタピラ)?? エッチングパーツ?? それなに?  など・・・ 最初はカルチャーショックを受けましたねw 

 また、改造するにしても、戦車そのものの知識も少なく、その辺りの書籍(図解や写真が多い専門書)を買って、勉強しました。

 

 まだ この頃(30代中盤)は老眼にもなっていなかったので、1/144スケールも難儀なく改造できてましたw

 工作途中の 1/144 WTM IV号H型(改) & T34/76(六角砲塔)(改)

 ※ IV号H型 はツィンメリットコーティングを刻み、プラ板シュルツェン架(砲塔、車体)、予備履帯を工作、キューポラを開口してハッチを付けた。

 ※ちなみに 1/144系は接着面が小さく強度が出ないので、 普通の接着剤ではなく、全て瞬間接着剤で接着してますw

 

 あと、忘れてはいけない要素として、Netの存在ですね。

 丁度、この頃、PCも インターネットも普及して 自分の作った作品の写真を公開することで、いろいろな人に見て貰える、その作品に反響がある っていうのが、凄く励みになりました。

 1/144のWTMのサイトがあってその掲示板に、皆が自分の作品をUPする。自然と競争意識というか より凄い作品を作ろうとする環境が出来上がって、それが凄く刺激になりましたし、切磋琢磨していました。

 「うわぁー 変態!」「バカだねー」 これ、もちろん誉め言葉www

 掲示板には そんなコメントが並んでました。

 当然、全ての改造は プラ板(プラペーパー)プラ棒、伸ばしライナー、エポキシパテ等ですので、自分を含め 皆さんの改造テク、技法も そこで拡散していきました。 自ら改造し、型取りしてレジン樹脂で複製した改造パーツを製作販売する人も現れてw

 その内に OFF会 をしようか ということになり、少人数の内は 喫茶店で作品を見せあったりしてました。その内に希望者が増え、「小型模型研究会」という名で、貸し会議室を半日借りてOFF会もしてました。

 一時期は結構な盛り上がりをみせて アーマーモデリング誌から OFF会に取材に来たいという話も頂き、その流れで 1/144特集号に 載せて頂くことにもなりました。

 初期の小型模型研究会は凄腕が多かったので、仲は良くても 良きライバル的な関係でした。

 

 完成したIV号H型 (モンブラン ヴィネット

 ※なぜ「モンブラン」なのかというと ヴィネットのベースに7-11で買ったモンブランケーキの金色パッケージを使用していたのでw

 WTMを弄りたいがため、女房の機嫌取りに7-11で買ったモンブランケーキのパッケージが、1/144のジオラマベースに丁度良い大きさだったと(笑)

女房とモンブランを食べながら  「ピン」 って 閃いてw

 透明の蓋を被せると埃除けにもなるし。

 記念すべき? 第1作目のモンブランヴィネット

 出戻り当初なので Tiger I の塗装が まだ垢抜けてない ^^;;

 

 モンブランヴィネットは 8個くらい作りましたね。

 ヴィネット数点は アーマーモデリング誌の1/144特集号にも載せてもらいました。

 

 WTMの改造の良かったところは、完成品をベースとして弄るので、作品の完成が早いことですかね。

 1年間で20両、ヴィネット7個を作りましたので。

 1/35では 1年で 20両の戦車模型は製作出来ないですからw

 短期に経験量を増やす意味でも 完成品の食玩の改造から入って良かったと思います。

  出戻って 最初の2年間の1/144時代に 模型製作(工作、塗装、ジオラマ製作)の基本 を身に着けた といっても過言ではないですし、1/144から入ったがために、自分なりの技法を編み出せたというのも大きかったです。

 その後1/35、1/48、1/20等 スケールアップしても 1/144時代に編み出した技法のお陰で 人と違う仕上がりが生み出せたと思ってます。

 

 私の 模型製作の「原点」は  1/144 ワールドタンクミュージアム と断言できますw

 

 次回から 具体的なお話を ^^

 

 モンブラン ヴィネット作品を数点 

 

 1/144 WTM Tiger I 後期型 ヴィットマン騎乗車  ヴィレール ボカージュ

 

 1/144 WTM IV号H型 中期型

 

 1/144 WTM Tiger II 最後期型  ベルリン戦

 

 1/144 WTM III号突撃砲G型

 

 PanzerGraph!誌 創刊号向け 1/144 WTM 88mm砲 ヴィネット 作例

 今は無き AMOS☆TOKYO (模型クラブ)の例会に 誘われて初めて参加(その時に正式に入れてもらいました)した時に、数点作品を持って行ってたが、それを見た 参加されていた プロモデラーの金子辰也さんから、自らが編集長を務め 創刊するPanzerGraph!誌(現在は廃刊)向けに「1/144 WTM 88mm砲」 で作例を作ってくれないか と打診され、中国出張を10日後に控えていたが、8日で仕上げ 納品した 作例作品。

雑誌の創刊号に載れる機会なんて 早々無いので、頑張って仕上げましたw

その後、PanzerGraph!誌 2号にも 1/144の作例を載せて頂いたのですが、仕事が営業で急な出張等もあり、締め切りが結構厳しいので、その後の作例の製作は辞退させて頂きましたw