模型製作について その9 工作について 2

 今回も工作のお話を。

 作りたい模型があっても、金型が古かったりして再現性があまり良くないキットもあります。

 そういう時に たまにやるのが「ニコイチ」w

 エッチングパーツとかプラ板では再現できない部分とかは 、他のメーカーのキットのパーツを流用したり。

 

 1/35 ケッテンクラート  Tamiya と Dragon の ニコイチ w

 

 ニコイチと言っても 結構 難しく・・・w

 大体、パーツの分割自体が違う訳で・・・

 タミヤのキットは 「履帯、起動輪、転輪、誘導輪」が 一体 のパーツになってるタイプで、イマイチ 履帯の解像度が良くないので、ドラゴンの起動輪、転輪、誘導輪(個別パーツ) と 履帯(個別パーツ)を移植しましたが、転輪を装着するスイングアーム自体が タミヤのキットには無く・・・ 寸法を測って、計算して 車体パーツに位置決めして、ドリルで穴を開け、ドラゴンのスイングアームを取り付けて・・・っと なかなか難儀な訳です。

 (上手く高さを合わせないと 前輪が浮いちゃうしw)

 

 パッと見  完成しちゃうとそんな苦労は判らないですけどねw (自己満足)

 当然 判らないように作るんですけどw

 

 本当は 塗装前の写真があれば、良かったんですけどね~ ^^;;

 多分、締め切りに間に合わせるために そこは撮ってなかったみたいで・・・^^;

 

 この時のチッピングは 2重のシリコンバリアー法で施してます。

 下地塗装後、 鉄系メタリック系⇒ サビ止め塗装(オキサイトレッド系)⇒ダークイエロー系で塗装。

 シリコン(離型剤)は それぞれの塗膜に チップするであろう「角々」辺りに筆で塗ってます。

 

 で、お約束のフィギュアをセミクラッチしてます。

 M4A1 後期型のジオラマのお供として 作ったんですけど、結果としてジオラマ自体の「まとまり感」を無くす要因となってしまった訳ですw

 この作品で、私は「大がかりなジオラマを まとめるセンスは あまり無い」と悟り「狭い部分を凝縮する系」(得意w)へ シフトしました。

 得手 不得手はありますのでね ^^

 大がかりなジオラマは 得意な方にお任せして、自分は自分の得意な部分を極める方が、建設的ですしw

 いろいろ勉強になったジオラマ作品でした。

 多分、M4A1 後期型(自作 車載装備品含む)、ケッテンクラートセミクラッチ フィギュア(7体)、廃墟の建物(キット)、仮設橋(ガレージキット)、ベース(石畳の道、歩道をスチレンボードで作成) で1年近くかかった作品でしたが、唯一  賞を逃した作品(キヤコン 4戦3賞)でしたw(一時期 凹みましたw)

 その後はヴィネット系(Nashorn、M1A2 SEP TUSK II 等)に移行しました。

 

 

 キットで、どうしても「ここは無理」 っていうところや、精密感を出したい場合、ガレージキットのパーツやエッチングパーツに置き換えたりします。

 

 2008年5月の静岡ホビーショー合同作品展会場で AMOS☆TOKYO(模型クラブ)の同志のカニオさん(同じ市、同じ学年の同級生)から頂いた、カニオさんが 造形し、複製したレジン製の 1/35 不〇子ちゃん フィギュアを作るに当たり・・・

 

 やっぱり「不〇子ちゃん は バイクだろ」  ってことで タミヤのDKW N350 を お供にチョイス。

 

 でも ・・・キットのままだと スポークが・・・

 ってことで、Doozy Model Worksの DKW用 タイヤ&ホイールセットを購入。

 精密感も出したかったので、Aberの DKW用エッチングパーツも購入。

 後輪の横に付く バックは Aberのエッチングで、半田付け して 組立。

 

 真鍮の「半田付け」ですが・・

 まずは、半田付けしたい部分の油分(手脂)は、ラッカー溶剤を含ませた綿棒 や ティッシュ等で拭いて、除去する。(油があると、フラックスも濡れず半田が綺麗に濡れ広がらない。弾き の原因)

 次にフラックス(酸性溶液)を塗って表面の酸化膜を除去する。(酸化膜があると、濡れ広がらず、弾きの原因となり、さらに酸化膜が邪魔で真鍮材(銅と亜鉛の合金)と半田(錫合金)が金属間結合できず、密着強度が取れない。接合が不完全)

 かなり熱いので、セラミック板(割れた瀬戸物でもOK)の上で作業した方が良いです。大きなパーツをセラミック板に置き、接着したいパーツをピンセットで持って、両者を合わせた部分に爪楊枝でフラックスを(合わせ目の両側に)塗って、半田を付けた半田ゴテ を当てて、半田付けする感じです。

 

 エンジンのパイピングは適当にそれらしくw

 サフ吹きまで した不〇子ちゃん と。

 

 

 初の女性フィギュア だったのと、永遠のヒロイン「不〇子ちゃん」なので、「綺麗」に仕上げてあげたくて、凄くモチベーションが高かった 記憶がありますw

 

 DKWのエンジンやミッションケースは マスキングしてエアブラシでメタリック塗装してます。マフラーも熱ヤケ して 干渉膜が出てる感じに。

 DKWの色は迷いましたが、黒いライダースーツにはジャーマングレイ系かな~ ってことで落ち着きました。

 

 DKWのバックには 「一仕事してきた戦利品の 金の延べ棒」を w

 (これが やりたかった ので頑張って半田付けしましたw  初のエッチング 半田付け)

 不〇子ちゃんは タミヤアクリル下地の エナメルで仕上げ。

 初女性フィギュアにしては 上手く塗れた ♪

 女性フィギュアだと、なんかモチベーションが違うんだよねw

 

 比較対象物として 私の指を w

 

では、また次回