模型製作について その7 模型の写真撮影

 今回は 模型の「写真撮影」の事を。

 Netの時代、作った模型をデジカメで撮って、NetやSNSにUPすれば、たくさんの人に見て貰えるので、励みにもなります。

 私も1/144時代に 1/144サイトの掲示板にUPして、その反響とか、皆さんの作品に刺激を受けたり、技術を共有したりして、切磋琢磨してレベルアップしましたし、それ以降は SNS等で、作品の写真を世界中の方に見て頂いて「コメント」や「いいね!」を多く頂き、製作のモチベーションも さらに上がりましたので。

 

 Facebookの TAMIYA Model MAGAZINE  INTERNATIONAL誌(英国で刊行)の ページ へ 作品写真をUPしてなければ、マーカス編集長の目にとまり、オファーを頂き、私の撮った「M1A2 SEP TUSK II」の写真 が TMMI誌の 表紙と メイン記事(見開き3個 計6ページ)に掲載されることもなかった訳でw

                                       

                     TAMIYA Model MAGAZINE INTERNATIONAL  Issue216 October 2013

 

  

 せっかく 頑張って 作った模型を「格好良く」撮影するのは 大事なことです。

 「見せ方」「撮り方」次第で、かなり変わりますのでねw

 ある意味 「自分の作品をプレゼンするための写真」ですので。

 (いくら凄い作品でも、写真がショボイとNetでは伝わらないですから)

 

 一番は その模型の「一番格好良く」見える「角度」を探すこと。

 いろんな角度から自分の目で見て、「あ~ この角度が好き」っていうところを探す。

 俯瞰して見て 格好良いと思うモノって ほとんどない ですよね。

 カーモデル、戦車模型 を真上から見ても なにも格好良くないw

 一番 見慣れてる 「人の目 から見た高さ」 から 「少し低めから 見上げる感じ」くらいが 格好良く見えますよね?

 

 1/35 TAMIYA M1A2 SEP TUSK II

 この写真の角度で写真が撮れるまで、何枚も何度も撮りました。

 撮っては PCに 移して 大きな画像で見て、チェックして の繰り返しw

 少し下からでも、少し上からでも、違うんですよw

 自分が一番格好良いと思う角度のイメージと・・・

 その「ここだ!」って角度で写真が撮れるまで粘るw

 ファインダーや カメラの液晶を覗いても 画面が小さいので、なかなか「ここだ!」って角度が判らないし、若干 ズレるのでね・・・

 

 角度だけじゃなく、「見せたい」部分が上手く写ってるか?っていうのもあって。

 主砲照準システムの「ザク 目」、操舵手ハッチの「ペリスコープ」、車長キューポラ、主砲上の「ライト」、砲塔に載せた「コールマンのクーラーボックス」とか、手を入れた部分や アピールポイントが全て写っているか どうか も重要。

 「格好良い」角度+見せたい「見せ場」 が 上手く写ってるか どうか

 

 もちろん全体像だったり、いろんな角度から撮るんですけど、「キメ」の写真は、妥協せずに 自分が納得できる写真が撮れるまで撮るw

 

 で、若干、角度が水平じゃなかったり、若干暗めだったり、そういうのは PhotoShopで修正を掛ける。

 

 あまり大きな声で言えませんが・・・w

 模型に出戻る前は PCにハマってまして・・・

 丁度、その頃、デスクトップPCに CD-Rが付き始めて。

 PCを弄る訳では無く、CD-Rで 音楽CDが作りたかったんです。

 中学高校の頃から 聴いてた HardRock、HeavyMetal や 洋楽の'80代のTOP40的なのとかのベスト盤的なのを。

 で、また その頃 ファイル共有ソフトの ハシリ の Napster ってモノを見つけてしまって・・・www

 Napsterは 音楽ファイルのMP3 を 共有(交換)出来るソフトで、世界中のNapsterで繋がった人のPCの中にある MP3を入手できるわけですw

 それのために、ケーブルTVに入って Net回線を速くしたり(この頃は電話のモデムが主流)

 その後、Morpheus というファイル共有ソフトが出来て、MP3拡張子以外の 全てのファイルも共有できるようになってしまったわけです・・・w

 で、そこで 禁断の「PhotoShop」のEXEファイルを 入手できてしまったw(もう時効ですw   Adobe 3兄弟  PREMIERE、Illustratorも w ) 

 (PhotoShop.exeというファイル名のウイルスファイルもありましたw 最初は判らずダウンロードして解凍したら・・・OSから再インストールするハメにw いろいろ勉強させてもらいましたw 音楽ファイルは別HDDに保存しておいて良かったぜw )

 で、Napster、Morpheusで集めたMP3でCD焼いて、PhotoShopを使って CDラベル作ったり、CDケースのラベル作ったりしてた訳です。

 

 こんな壁紙作ったりw (著作権侵害画像 ですので、見るだけにしてねw)

 昔のLPジャケットは Artで格好良かったな~

 

 その後、WinMXWinny 等のファイル共有ソフトが出来ましたが、この頃から 書店に「攻略本」なるモノが並び始め・・・こりゃマズイ・・・そろそろ引き際だな・・・ってことで足を洗いましたw

 こういうのは、アンダーグラウンドで「知ってる人だけ」が コソコソやってる分には「お上」も目をつぶってますが、「猫も杓子も」やるようになると そういう訳にもいかず、「著作権違反で逮捕者」も出ましたのでねw 

 「ケツ毛バーガー事件」なるものも ありましたしwww

 ある意味、カオスで 一番 Netが面白い時代でもありましたw

 もちろん今は ファイル共有ソフトなんて 絶滅してしまいましたので、無い(はず)ですw。

 ソフト会社もバカじゃないので、今はパッケージ販売ではなく、ダウンロードさせたり、クラウド上で処理させたりねw(これだと違法コピーできないので)

 

 

 で、話は逸れましたが・・・

 デジカメで撮った写真は このPhotoShopで微調整(水平、大きさ、明るさ、シャープさ 等)してました。

 

 今は、スマホで撮る時代なのですが、そのテクは知らないので、自分のやってた方法を。

 

 「デジカメ」は 一眼レフは値段が高いので、レンズが出っ張ってるタイプ(焦点距離の取れるタイプ)を使ってました。 CANONPowerShot ってヤツ。手振れ補正もあって、1,000万画素くらいの。 PowerShotは「接写」にも強かったので、私には使い勝手が良かったんですね。 スポーツモードもあるから 運動会でも使えるしw

 あと 液晶画面の角度が変えられるので、変な姿勢をしなくても撮影できるっていうのも、有難かったです。地べたに 這いつくばって ファインダーを覗く みたいなことしなくて済みますのでね。変な姿勢で プルプルするとブレますしw

 コンパクトタイプだと 手前で焦点を合わせると 奥がボケるのでね・・・

 CANONの 写真の色合い も 自然だったし。(デジカメはメーカーによって疑色が出るので)

 

 撮影する時 「背景」は 出来れば あった方が良いです。

 身近にあるモノなら 大きなカレンダーの裏(白)とか。

 壁に付けたテーブルに 裏面にしたカレンダー を 壁~テーブルに 折れないように L字になるように置く(壁に マスキングテープとかで カレンダーを固定)

 テーブルがあった方が良いのは、見上げる感じとか 「下から」の角度が取れるから。

 床置きだと、どうしても上から撮るしかなくなるのでね。

 

  ファレフォでリペイント(科学的モジュレーション塗装と履帯、OVM塗装)& 軽く汚した 既製品のガルパン IV号戦車

 白バックだと こんな感じ。

 白がイヤなら 大きな文房具屋とかで 大きな画用紙(いろんな色有り)を買う。

 

 もっと 凝るなら 写真撮影用のグラデーションペーパーを使う。

 白 ⇒ 黒 のグラデ とか (一番上の M1A2 SEP TUSK II の写真の背景)

  (〇〇〇カメラ とかの通販で買った記憶が)

 

 白 ⇒ 青 のグラデ とか

 

 1/72 ハセガワ    スペースウルフ SW-190(ロービジ 仕様) 

 グラデーションの良い部分を 上手く使うと 空を飛んでる感じに撮影できます。

 上は 成層圏に近くなるので、青が濃く、下は 下界が近くなるので 雲や霞のある空色を表現できます。

 もちろん、「展示台」はPhotoShopで 上手く消してます(笑)

  「フレア」入れて 日差しを浴びてる感じにw

 

 

  1/24  コペン アルティメットエディション ヴィネット

 白から 徐々に青になっていく部分を使ってみたり。

 

 1/35 Alpine フィギュア(改)

  こういうのは どうやってるかというと・・・

 バックは ノートPCの液晶画面(電源OFF)w 

 適度に反射防止処理されてるので、ライティングの反射がなく良いです。

 下は  黒の つや消し処理された紙の箱w

 なにか買った時の箱が 丁度 つや消し具合が良くて、小物の撮影には丁度良かったので。

 1/24 コペン アルティメットエディションの BBS ガンメタ ホイール

 丁度、PC液晶画面と つや消しの黒箱の境目が写ってます。

 

 ハセガワ たまごヒコーキ P-51

 PCの液晶画面に 空の写真を写して、それをバックに撮影し、PhotoShopでプロペラが回ってるように加工してます。

 哨戒中 って感じでw

 

 1/35 AFV Club  Nashorn & Alpine フィギュア(改)

 黒 ⇒ 白 グラデーションペーパー を背景に 撮って Photoshopで調整後、モノトーンにした写真。

 記録写真 っぽくw  あ~ 寒そう~www

 

  

 ライティングは 蛍光灯のスタンド (メイン)と 電球スタンド(蛍光灯色の電球)を使ってます。

 あと、レフ板(反射板)は 必要です。

 簡単に作れます。 

 厚紙(5cm× 7cm程度) に 一度 クシャクシャにして広げたアルミホイルを巻き付けるだけ。

 最低、2枚あると良いです。

 被写体の前面下部と、カメラに写る側の側面に、光が当たるよう角度を調整して配置して撮影します。(写す構図の中にレフ板が入らないように上手く配置する)

 

 1/48 Finemolds X-wing ”Red 5”

 これはちょっと特殊な撮り方で・・・

  ライティングしてしまうと 仕込んだLEDジェットが、上手く映らないので、天井の蛍光灯のみ で、バックに黒い布を置いて、そこにLEDの赤色の光を当てる感じで撮影。

 たぶん この写真は「オートモード」で撮ってたと思います。

 (他の写真は大体 自分で設定したマニュアルモードで撮ってます)

 で、写真の展示台をPhotoShopで消して、黒の部分に エアブラシ ツールで ☆を描いて宇宙っぽくしてます。

 

 

 私は よく「写真が上手い」って言われますが、特にカメラが好きとか、勉強したとかではなく、とにかく「格好良く撮りたい!」一心で 試行錯誤しながら、やってただけです。 運良く PhotoShopとか手に入ったっていうのもありますしw

 なかなか「一発撮り」で これ!って写真は難しいので、加工できるソフトがあると心強いですね。

 傾き調整、大きさ調整、明るさ調整等は無料の画像処理ソフトでも出来ますけどね。

 

 PhotoShopだとレイヤーを重ねられるので、名前を入れたりできますし。

 私が作品の写真に名前を入れるようになったのは、Netでパクられたからw

 それも東京の弁護士にw(調べたら 何度も懲戒処分されてる弁護士でした)

 Netで画像検索してたら なんか見慣れた画像が・・・ってサイトを開いたら・・・

 いかにも自分が苦労して作りました みたいなブログで(怒)

 facebookの模型仲間から 通報して画像を使用禁止にして貰えるサイト教えてもらい、無事、私の著作権が認められ、画像の使用は禁止、削除できましたが。

 それ以来、写真に「名前」を入れてますが・・未だに勝手に画像を使う人もいて・・ナウシカの乗るメーヴェの画像とか・・・

 

 1/20 バンダイ  ナウシカ(改) & メーヴェ

 雲は PhotoShopのエアブラシ ツールで描いてます。

 

 

 自然光での撮影も良いですね。

 私はまだ ちゃんとした自然光撮影してないので、いつかしてみたいです。

 1回 コペンで 野外撮影したんですけど、曇りで日中 だったこともあり、イマイチでしたので。

 1/24 アオシマ  コペン アルティメットエディション

 プラ板で裏打ちして ドリルで穴を彫り直し レンズを入れた ヘッドランプも良い感じに映ってます。

 ボディのパールホワイトも、苦労したロールバーも 輝きが違うw

 やっぱり 自然光 と 蛍光灯 では「解像度」が違うわなw

 

 自然光は「いろんな波長の光の集まり」なので、蛍光灯やLEDランプ(決まった波長の光)とは解像度が違いますのでね。

 夏の真昼のカンカン照り ですと、日差しが強過ぎるので、日の出すぐの朝方とか 斜めで弱い日差しの内に撮影すると良いと思います。

 いつか飛行機モデルをカッチリ作って、自然光で撮影したいです。