1/35 TAMIYA Marder III 工作編


実 車:MarderIIIは、併合したチェコ製38(t)戦車の車体に、初期ソ連戦で確保したソ連製F22 76.2mm対戦車砲を改造したPak36(r)を載せた対戦車自走砲です。その頃ドイツの保有していた戦車や対戦車砲では撃破の難しかったT34/76やKV-1に苦しめられていたドイツ軍が急場しのぎとして作ったのですが、75mm対戦車砲Pak40が量産されるまでの間、東部戦線やアフリカ戦線で活躍し窮地のドイツ軍を救ったのでした。

最終的にはジオラマ「Reconstruction」となりますが、とりあえずMarder IIIの製作記から。
あまり途中の画像を撮っていなくて、サフ吹き後の写真ばかりですがご容赦を。

製作:
・使用キット TAMIYA      Marder III 
       ModelKasten    可動履帯  38(t)用
       Dragon        Aufklarungspanzer 38(t) mit 2cm Kw.K.38
       CMK          Marder III インテリアキット
       Voyager Models  クランプセット
       Adlersnest      2mアンテナ
      (イエサブ秋葉原店で購入したタミヤMarder IIIのばら売りライナー)

☆ 車体内部(写真1)
   ドラゴンの車体内部パーツとCMKのインテリアキットを使用しています。
   この写真を撮った後もスコープ周りに手を入れましたが、写真を撮り損ねてしまいました。汗


☆ 車体前部(写真2、3
   気になったところをプラ板等でディティールアップしてます。
1. 上部予備履帯留め: プラ板、伸ばしライナー、エッチングパーツで作成。予備履帯はドラゴンキットから。
2. トラベルロック固定具: プラ板、ライナーで作成(ややオーバースケール
3. アンテナ基部: プラ板、ドラゴンキットのアンテナ基部部品から作成。
  リベットはバラ売りライナーのパーツ から削ぎ落とし使用した。
4. ノティックライトコード: プラ棒にピンバイスで穴を明け、伸ばしライナーを差し込んだ。
5.帯留め: 支柱をプラ板と穴を開けた伸ばしライナーから作成


  
☆ 車体右側面(写真4
サフを吹いた後の写真で判り辛いですが・・・
1. 木箱: プラ板を箱組みし作製。箱組みのパネルを切り出し、仮組みして大きさの調整を行ったら、それぞれ板材のようにカットし角をペーパーで落とし丸みを持たせる。再度元のようにパネルに組みながら接着していく。こうするといかにも板材で組んだように見える。100番のペーパーでわざと傷が付くように擦り、ケガキ針やデザインナイフの歯をV字に使用したりで深い木目を入れていった。蝶番は使い残しのPEパーツの四角形のモノを通常とは反対に90℃に二つ折りし凹んだところに同じ長さにカットした真鍮パイプをハンダ付けし真鍮線を通して瞬接で固定した。蝶番のコマはデザインナイフで切れ込みを入れて表現した。蓋の留め具も適当なPEを組み合わせハンダ付けし作成した。   
2. ジャッキ固定具:支柱の高さが足りない感じがしたのでプラ板で作り直した。
3. 工具入れ(?): ドラゴンのキット付属のPEをハンダ付けし作成
4. リベット:本来あるべきところにリベットがないので、予備に買っておいたバラ売りライナーのパーツから移植した。


☆ 車体左側面(写真5
1. 皮ベルト&バックル・・・クリーニングロッドを束ね、車体と固定する皮ベルトはプラペーパー
  バックルはPE。実際にプラペーパーをバックルに通し固定している
2. クリーニングロッド固定具・・・真鍮板を適当にカットし両側を折って「コ」の字型にし接着した。
  その上に1. と同じ革ベルト&バックルを接着している。
3. 鶴嘴&スコップ固定具・・・真鍮板を「J」の字に加工し、1. 同様のベルト&バックルを接着。
4. リベット・・・右側面同様。


☆ 車体後部(写真6
1. フェンダー薄々: 常套手段だが、フェンダーや戦闘室防御板等は全て薄々化。フェンダーは少し曲げてある。
2. 履帯張り調整器: 左右より太めのピンバイスで横穴を開けた。その他はプラ板、0.3mm真鍮線で加工
3. 牽引シャクル: ドラゴンのキットより流用。
4. 牽引ワイヤー保持金具: 適当な真鍮板を「J」字に加工しリベットを追加した。
5. マフラー溶接跡: 伸ばしライナーを接着し、流し込み接着剤で軟化させ、デザインナイフの背で刻んだ。
6. 背もたれ保持用パイプ: 真鍮パイプに交換
7. スモークディスチャージャーボックス蝶番: 使い残しPEから適当な形のモノを選んだ。
8. スモークディスチャージャーボックス留め具: 7. 同様
9. エキゾーストパイプの薄々化: 太めのピンバイスを転がすように回し、薄々化。
10.フェンダー支持架: 薄々化とリベット追加


☆ 戦闘室後部(写真7
1. 天蓋シート用支柱: 0.6mm真鍮線に交換。
2. シート用蝶番: 0.3mm真鍮線とプラ棒で作成
3. 背もたれ保持用パイプ: 真鍮パイプに交換
4. ジェリカンホルダー: PEのライナーを適当にカットしハンダ付けし作成
5. 個人装備品: 雑嚢、水筒、飯盒はドラゴンGen2。雑嚢は光硬化パテで肉盛りした。
  飯盒の取っ手は0.2mm銅線に交換。
6. フェンダー支持架: 薄々化とリベット追加


☆ 戦闘室(写真8、9
1. ペリスコープ固定具: キットのペリスコープの不用部分を削り使用。固定具は真鍮板とプラ板、プラ棒で作成。
2. 防楯連動金具(?): 資料を参考に適当なPEとプラ板、プラ棒で作成 これがないと締りがない。
3. Pakスライド部分: 薄々化と繋ぎ目消し、リベット追加。目立つところなので念入りに。
4. 砲尾部分: ピンバイスにて穴を追加
5. ガスマスク固定具: PEのライナーを切り出し、ハンダ付けで作成。リベットも追加。
6. 防楯内側: ほとんど見えなくなってしまったが、リベット追加した。
7. 天蓋シート用支柱&保持パイプ: 真鍮パイプ&真鍮線に交換。
8. ヘッドフォン&マイクジャック: プラ板、プラ棒から作成
9. 砲弾ラック: ラック用蓋の留め具および砲弾留め具はプラ板で追加。砲弾ケースの穴もピンバイスにて薄々化。
  車内ラックは上部はキット、下部はCMKのレジン製。
10.MP40フォルダー: モーターツールでMP40は削除し、フォルダーのみにした。


☆ 上部ハッチ(写真10
1. ハッチ基部蝶番: 使い残しのPEから蝶番を作成。車体とハッチへの接着部分はプラ板でそれらしく加工した。
2. ハッチ中折れ蝶番: 使い残しのPEから蝶番を作成。