1/35 TAMIYA Marder III 塗装編


基本塗装
下地としてMrカラーのマホガニー+ブラックで車体下部や入り組んだ部分、パネルライン等を吹いた。基本塗装はMrカラーのジャーマングレイ+ホワイトで明るめに吹いた。

冬季迷彩
・写真1,2
 現地にて石灰で施されたムラムラ冬季迷彩を目標に塗装してみました。
 タミヤアクリルのフラットホワイトにタミヤアクリル溶剤を大過剰入れると、分離して沈殿になります。
 これを筆で細かくなるように皿で掻きまわして、これを「上から下」というように載せていきます。
 乾いたら様子をみて、ムラになるように重ねていきます。
 この沈殿が乾くとカサカサっとした感じになり、いかにも石灰の粉が載かっている感じになります。
  
  ※ この沈殿はすぐに固まってきてしまうので、沢山調合せず、皿に塗料を「一滴」取って、溶剤を加え、掻き回
    して細かい沈殿にして、塗っていき、ある程度沈殿が大きくなったら、ティッシュで拭きとって再度調合する
    を繰り返し行います。

 1回載せたくらいでは白くならないので、微妙な濃淡が表現できると思います。
 一通り載せたら、擦れる部分に傷を入れたり、部分的(リベット等)に剥したりします。
 アクリル溶剤を染み込ませた綿棒で「なぞり」、柔らかくなったところを楊枝で引っ掻いたりします。
 綿棒で擦って取るのは、塗料が伸びてしまうので、露骨に伸ばしたようにならないように気をつけて行います。
 (石灰の場合、伸びるように取れることはないので)
 この後エナメルのジャーマングレイ系でドライブラシをかけて、リベットや角等擦れ易い部分を際立たせます。


マフラーの塗装
・写真3
 ピグメントは使用せずに、塗装のみで熱酸化された感じを表現してみました。
 ベースは車体同様の塗装です。ジャーマングレイが少し残っている感じを目指しました。
 タミヤアクリルのクリアーオレンジ+クリアーレッドに大過剰のフラットベースを入れて吹いてます。
クリアーなので下地は透けてみえますし、大過剰のフラットベースで赤オレンジ色の粉がふいた感じになります。
様子を見ながら濃淡をつけるように重ねていきます。たまにわざと飛沫が飛ぶように吹くと、点々とムラになり
良い感じになります。


ウエザーリング

タミヤエナメルのフラットアース+フラットブラックで軽くウォッシング(塗りっぱなし)&墨入れ。
ジオラマの地面で使用するピグメント(数種混合)が決まったので、アクリル溶剤で薄めに溶き、細筆で少しづつ
載せていき、ウエザーリングを行った。
  
写真4
1. 生活感を出すため、天蓋用シートを追加工作した。素材はティッシュペーパー。
  たまたま飲んでいたコーヒーに木工用ボンドを入れ、染み込ませて、形を作っていったが茶褐色になるため、
  水に比べ凹凸が判り易く、シワ等が作り易かった。(笑)
2. この部品はなにか判りません(汗) 実車写真を元に真鍮パイプとプラ棒、プラ板からそれらしく作った。
3. 木箱&クリーニングロッドの木の表現
   製作の部分で書いたが、粗いペーパーやデザインナイフ、ケガキ針で木目を作っておいたのが、この塗装で
   効いてくる。木目を筆でそれらしく書くのはなかなか困難なので、予め木目を彫っておき、塗料を流し込む
   だけで表現する。ベースはタミヤアクリルのバフ+フラットアース。
   油彩のバーントシェンナをペトロールで濃い目に溶き、なるべく木目に入るように塗っていく。
   これを様子を見ながら繰り返す。サフ&基本塗装で埋まることを考慮して深めに彫っておくのがポイントです。


・写真6
1. これもはっきり判らない部品。手摺なのかな(?)これも実車写真にあるので、プラ棒を曲げて作成。
2. 砲弾&空薬きょうはキットの部品を使用したが数が足りないので、イエサブ秋葉原店でこの砲弾&空薬きょう
の付いたライナーを2枚別途購入した。空薬きょうはピンバイスで穴開けした。綺麗な真鍮色(金色)を出す
には、下地から綺麗にしておかないと難しいので、パーティングラインや歪さを消した後、念入りに1500番の
ペーパーで磨き、白サフでツヤが出ている状態にする。最初はMrカラーの光沢黒を吹いてテロテロのツヤに。
その後Mrカラー スーパーメタリックのクロームシルバーを吹き、乾燥後ス−パーゴールドを吹いた。
いきなりゴールドを吹くより一度下地としてクロームシルバーを吹いた方が仕上りはいい。
真鍮製空薬きょうパーツに遜色ない仕上りとなる。
3. 雑嚢は色が鮮やか過ぎたので、この後、もう少し黄色身の少ない色に塗り直している。